昨年3月末をもってTOKIOを脱退し、ジャニーズ事務所も退所した長瀬智也(42才)。最後の主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系)の放送が3月に終了し、表舞台から姿を消したが、いま、彼のファンにとっては“逆転現象”が起きている。長瀬は4月にインスタグラムを開設。友人とバイクでツーリングしたり、釣りを楽しんだり、ギターを弾き語ったりとプライベートの姿が次々と公開されているのだ。
「TOKIOとして活動していた頃よりも、ファンは長瀬さんを身近に感じ、さらに彼に注目が集まっていますよ。昨年、退所を発表したときは“裏方としてゼロから新しい仕事の形を作り上げていく”とされていましたが、現在の彼は何者なのか? いい表現が見つからない(笑い)。ファンにとってはうれしい誤算かもしれませんが」(芸能関係者)
長瀬の“露出”はインスタグラムに留まらない。この7月上旬、セレクトショップの折り込みチラシにモデルとして登場。久々に表舞台に登場し、話題を呼んだ。さらに8月末に発売されるバイク雑誌の表紙も務める。彼の職業はいったい何なのだろうか──昨年、TOKIOの3人が『女性セブン』(2020年8月13日号)のインタビューに応じ、松岡昌宏(44才)はこう代弁していた。
「(長瀬の今後については)われわれの口からは何とも言えないのですが……本人曰くですよ、何かをするということではなく、いままで培ってきたものを表現したいと。それが何なのか彼の中で決まっていないそうです」
いま、長瀬のインスタグラムのプロフィール欄には「表現者」と綴られている。彼はこれからどこへ向かおうとしているのか──。
長瀬は6月に雑誌『日経エンタテインメント!』が発表した「タレントパワーランキング2021」で15位になっている。表舞台から去っても、いまだにその人気は絶大だ。だが、その“タレントパワー”を使うことには否定的だ。日本各地を豪雨が襲った8月中旬の昼過ぎ、都内のある施設から姿を現した長瀬を直撃した。
「俺は、芸能プロダクト的な考えはもう一切ない。いままでは事務所にいたから、ジャニーさんのやり方でやらせていただいていたけど、30年間いさせてもらって、いろんなことを勉強させてもらったからね。できることをやっていけたらな、っていう話です」
インスタグラムでは最近、バイクレースに参戦したことを報告。長瀬が描く「未来」は、バイクやスケボー映画など、彼が触れてきたものを、より世間に広めていく活動にあるのかもしれない。しかも、いわゆる芸能ビジネスとは一線を画すやり方で。一方で、いまだに長瀬には多くのファンがいるのも事実。ありがたい半面、ジレンマに感じることもあるという。
「俺のインスタグラム、いまとなっては、すごいフォロワー数になってしまったけど正直、個人的にやってたつもりだったんですよ……。
でも、世間の皆さんがそういうふうに受け取ってないから。ご覧の通り、ありがたいことだけど。フォロワーがすごい増えてきちゃって。個人的なインスタグラムじゃなくなってきてしまったのね。その辺は、もちろん、わきまえているつもりですけど。でも、悲しく思うことがやっぱりあるんですよ」