公開中の映画『キネマの神様』の舞台挨拶を終えたロックバンド「RADWIMPS」のボーカル・野田洋次郎(36)は、ホワイトでまとめたラフなコーディネートだった。
印象的なプリントのTシャツは、ともに人気デザイナーである藤原ヒロシと高橋盾による伝説的ブランド「AFFA」と小泉今日子がコラボしたときのものだろう。いまやプレミア化した逸品で、フリマサイトでは5万円の値がつけられていることもある。野田はこちらのシャツを7月に行われた自身の誕生日会でも着用しており、どうやらお気に入りのようだ。
音楽活動はもちろん、野田は独特のファッションセンスでも注目を集めている。ネット上には野田の私物を特定して、どこのブランドのアイテムか紹介するサイトがいくつも存在する。また、ファッションに特化したSNS「WEAR」には、野田風のコーディネートを投稿する若者が大勢いる。彼らにとって、野田は人気ミュージシャンであると同時にファッションリーダーなのだ。
野田もインタビューなどで自身のファッションについて語ることが多い。スタイリストが選ぶ服に「着せられている」感を覚え、自分に本当に似合うものを探しているうちに「面白い服の着方をする」と褒められるようになったそう。音楽活動においてもファッションは重要な役割を負っているらしく、2017年にはWEB版『GINZA』のインタビューでこのように語っていた。
〈人の日常は一定ではないので、その日に必要な服があると思っているんですよね。録音する曲の種類によっても、気分が全然違う。単純にボトムの太い細いで音の感覚も違うし。結構気に入った洋服に、気持ちをアゲてもらったりすることも多い。逆に、全然合わない格好だと、気持ち悪くて帰りたくなる。着替えに帰るまではいかないけど、スタッフの人にお願いして、カーディガンを取りにいってもらったことはあるかな(笑)〉