内閣総理大臣は国家の指導者、に位置づけられる。ならば、とコラムニストの石原壮一郎氏が提言した。
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やあ、チビッコたち! もうすぐ夏休みもおしまいだね。住んでいる町によっては、もう2学期が始まってるかな。コロナのせいで、夏休みが伸びたりオンライン授業になったり、クラスが半分ずつ交代で学校に行ったりする学校も多いみたいだね。
いろいろあるけど、とにかく元気に二学期を楽しもう。えっ、ノンキなこと言わないでくれって。いいじゃないか、子どもなんだからノンキで。しかめっつらしてあっちこっちに文句を言うのは、そうすることが好きなタイプの大人に任せておけばいいのさ。
だけど、もしかしたら「えー、二学期を楽しむどころじゃないよ……」なんて暗い気持ちになっているチビッコもいるんじゃないかな。そう、夏休みの宿題が終わっていないそこのキミ。このまま二学期が来たら、たいへんなことになっちゃうよね。
これを書いているボクも、原稿はいつもギリギリになるまで取りかかれないから、気持ちはよくわかるよ。言ってみれば仲間だね。仲間のよしみで、いいことを教えてあげよう。先生に「どうして宿題をやってないんですか!」と叱られたときに、こう答えれば大丈夫っていう魔法のセリフさ。
まさか、そんな都合のいいセリフがあるわけないよって。いやいや、大丈夫。だって菅総理大臣のセリフをお手本にしているんだから。総理大臣と言えば、日本でいちばんエライ人だよね。そんなエライ人が、日本中の人が見ている記者会見とかで堂々と何度も使っているんだから、頼りになるセリフに決まってるよ。さっそく、紹介するね。
たとえば、読書感想文が書けてなくて、先生に「どういうことですか?」と聞かれたときには、こんなふうに答えてみよう。
「今、ご指摘をいただきました件でありますけれども、家族や友だちのご協力をいただきながら、この危機をなんとしても乗り越えていく。そうした決意にかわりはありません」
まだ書けてないことをどう思っているのか、これからどうするのかはまったく語っていないけど、そんなことは気にしなくていいのさ。とりあえず決意を示せば、いつも菅総理がやっているように、その場をごまかせるからね。