登録者数の多い人気YouTuberはどのようなことを考えながら動画を作っているのか。登録者数182万人の考察系YouTuber・キリン氏に活動の姿勢を聞いた。
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始めた当初は、「自分がやりたいこと」を継続できるように、まずはとにかく“売れるチャンネル”にすることを目指しました。これで生計を立てていくつもりだったので、収益を出せるものを目指しました。
まずは人気YouTuberの活動をチェックして、データを自分なりに分析、研究しました。それで始めたのが「YouTuberの時事ネタ動画」でした。その時は登録者数が4000人まで増えました。当時の広告収入は月に10万円ほどでしたね。
登録者が日に日に増えていくのが面白くなり、「もっと増やそう」「いかに数字を増やすか」というゲームでハイスコアを目指す感覚に近いノリもありました。
その後、VTuberブームになると、路線を「VTuberの時事ネタ」に変更。勢いに乗り登録者数は5万人を超えました。
転機になったのは2018年頃で、都市伝説や陰謀論が流行り始めた時期です。私もオカルト/都市伝説の紹介に路線を変えたら、一気に登録者数が増えて、3年で182万人に達しました。収入も人並み以上には稼げていると思います。動画のクオリティにこだわりつつ投稿頻度を上げるためには一人だと難しく、このスタイルになってからは制作チームを結成し、ほぼ毎日ペースで投稿しています。
多くの人に観られる動画にするには、動画の表紙となるサムネイル画像(サムネ)が一番重要です。スマホ視聴の場合、サムネがユーザーの目に止まる時間は一瞬です。いかにインパクトを与えられるか、文言や画像の視認性を工夫しています。
登録者や再生数を稼ぐためにSNSは活用していません。その分、動画やサムネ作りに注力しています。また私の動画はダークな内容が多いので、ダークに寄りすぎずユーモアも取り入れ、エンタメとして楽しんでもらえるように意識しています。
以前は内容が広告審査に引っかかり広告がつかず収入につながらないことも多少ありました。今は審査の基準が以前より明確化したので制作しやすくなりました。とは言っても、それでも細かい部分では相変わらず手探りなので、たまに審査に引っかかることもありますが(笑)。