東京五輪にも出場した男子競泳のリオ五輪金メダリスト萩野公介(27才)が、現役引退することが明らかになった。2012年ロンドン五輪で銅、2016年リオでは金・銀・銅を1つずつと、まさに2010年代の水泳界を長らく引っ張ってきたエース。近年は不調が続き、やっとたどりついた東京五輪を花道とした。
引退となれば、第二の人生が注目されるが、萩野はオンラインサロン事業に本腰だという。あるスポーツ紙記者は「萩野選手は東京五輪直前の7月に、会員制オンラインコミュニティーを立ち上げました。水泳の経験を伝えていくこと、さらには自身の夢である“村づくり”で、人と人が得意を生かして力を合わせて助け合うふるさとのような場所を作っていきたいとの目的を掲げています」と説明する。
一般会員の月額8800円の同サロン名は「.nogiha」。「はぎの」を逆さ読みした「のぎは」である。TOPページには、萩野のメッセージとして「レコードにもA面、B面があるように、『萩野公介』を構成している要素は、(水泳の)他にもたくさんあります」とつづっている。
前出のスポーツ紙記者は「不調時に水泳を休養して欧州を1人旅した経験や、故郷をPRする『とちぎ未来大使』の活動などを生かして、新しいライフスタイルを提案していくようです」と続けた。
会員になると、「萩野との晩酌」や「他村の視察」と銘打っての社会見学、会員同士の交流などができるという。