緊急事態宣言の延長・拡大に伴い、夏休みが明けても、親子で一緒にいる時間は長くなりそうだ。たとえばもし、ベビーカーで外出中に被災したら、どうすべきか?
「揺れが大きく、立っているのがやっとという状況で赤ちゃんを抱っこするのは、転倒などの恐れがあり極めて危険です。なにより手がふさがっていては、咄嗟のとき、次の行動に移れません。それよりもベビーカーに覆いかぶさり全身を使って子供をガードするのがおすすめです」
と話すのは、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんだ。
ベビーカーが転倒しないよう両手で左右のフレームをしっかり握って、揺れが収まるのを待とう。地震の大きさにもよるが、道路状況によってはベビーカーでの移動が困難な場合もある。できれば、出かける際は抱っこひもを常備しておきたい。
日頃から遊びの中で防災訓練を!
赤ちゃんに限らず、子供と在宅中に被災した場合はどうすべきか。
「子供を守るためには“事前対策”が重要です」(高荷さん・以下同)
家具などが転倒した際、大人は大丈夫でも、子供は命にかかわる可能性がある。そのため、子供がいる家庭は、いない家庭以上に“被害を出さない状態を作る”ことが必要だという。
「まずは、室内に安全対策を施し、地震に強い鉄壁空間を作ることが大切です」