弘中綾香アナが「宅飲みパーティ」をし、テレビ朝日は注意喚起をしたと「週刊新潮」が報じたことで、これくらいよいだろう、いや黙食でもないし非難を浴びてもしかたないとネットでも様々に議論を巻き起こしている。飲食店での酒類提供が自粛されている影響で「宅飲み」が広がっているが、そのことでコロナ対策という意味だけでない軋轢が起きている。ライターの森鷹久氏が、増える「宅飲み」トラブルについてレポートする。
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仕事終わりに同僚と軽く一杯……などという以前は当たり前だった光景も在宅ワークの拡大と飲食店の酒類提供自粛により、一部を除けばほとんど見られなくなってしまった。
一方、購入してきた酒やツマミで「宅飲み」にシフトする人々も増加中だというが、思わぬトラブルが起きているという。
「今年の冬頃から騒がしくなり、ピークは五輪期間。何人も入れ替わり立ち替わりやってきて、居酒屋よろしくのどんちゃん騒ぎ。マンションの入り口には、その仲間と思われる連中がたむろして、マスクもせずにおしゃべり、喫煙、路上飲み。もううんざりです」
こう話すのは、都内在住の検査技師・木本裕平さん(仮名・30代)。自宅マンションの同フロアに住む若い男の家に「宅飲み」目的の若者が集結し、週末など明け方まで大騒ぎをしているというのだ。
「五輪期間なんか、勝った負けたと大きな声が聞こえてきて、おそらく『賭け』もしていたような叫び声も聞こえました。エントランスに、騒音を出すな、と貼り紙も貼られていますがお構いなし。イレズミを入れた若者もいて、住人は厳しく注意できない」(木本さん)
同じく、都内に住む大学生・金本さやかさん(仮名・20代)も、自宅アパート住民の「宅飲み」により、治安が悪化していると感じている。
「大学生しか住んでいないアパートで、学校がコロナで休校になった頃から、宅飲みする住人が増えました。バイトから帰ると、私の部屋の前に酔っ払った男の人が寝転がっていたり、ピンポンしてきて『一緒に飲もうよ』なんて言われたこともあります」(金本さん)
他にも、アパートの階段に嘔吐物があったり、酔った住人同士の怒鳴り合う声が聞こえてきたりと、金本さんは自室にいても、安心できない日々を過ごしているという。
宅飲みトラブルはこれだけにとどまらない。