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「血液サラサラ」実現のための生活習慣 水分補給、適度な運動、呼吸も重要

(写真/Getty Images)

たまねぎは血栓や動脈硬化の予防効果が期待できる(写真/Getty Images)

 骨粗しょう症、糖尿病、認知症、新型コロナウイルス感染症──これらは一見、原因が異なるように思える疾患だが、共通点がある。それは“血液”だという。体内に栄養を運び、酸素を循環させ、老廃物を排出する。そんな生命の営みの基本となる血液や血管は、いったい何を食べれば強化されるのか。

 そこで、20人の「食と健康の専門家」に「血液がサラサラになる最強食品」を挙げてもらい、そのアンケート結果をランキング化した。

【※以下、20人の「食と健康の専門家」に「血液がサラサラになる最強食品」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。5点以上を獲得した食品を掲載した。

秋津壽男さん(医師)、磯村優貴恵さん(管理栄養士)、梅津拓史さん(循環器科医師)、小倉朋子さん(トータルフードプロデューサー)、金子あきこさん(管理栄養士)、小島祥子さん(管理栄養士)、黒田愛美さん(医師/アスリート)、坂井美穂さん(国際中医薬膳師)、清水加奈子さん(管理栄養士)、田中優子さん(医師)、谷本哲也さん(内科医)、中沢るみさん(管理栄養士)、根来秀行さん(医師/ハーバード大学客員教授)、浜本千恵さん(管理栄養士)、則岡孝子さん(管理栄養士)、福田千晶さん(医学博士)、藤岡智子さん(栄養士/フードライター)、望月理恵子さん(管理栄養士/健康検定協会)、矢澤一良さん(早稲田大学規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門部門長)、渡辺信幸さん(医師/こくらクリニック院長)】

 血管にいい食生活とともに取り組むべきは、生活習慣の改善だ。特に今回、多くの専門家が指摘したのは水分を摂ることの重要性だ。秋津医院院長の秋津壽男さんが解説する。

「サラサラした血液を作ることにおいて、いちばんの大敵は水分不足です。体内の血液量は成人女性で大体5000cc前後といわれており、もし水を500cc飲めば血液が10%薄まり、その分、サラサラになります。

 実際、早朝に脳梗塞や心筋梗塞を発症するケースが多いのは、睡眠中の水分不足によるものだといわれている。食事から摂る水分のほかに1日1000~1500ccを摂り、運動したり炎天下にいる場合は追加で500cc摂るようにしましょう。ただし、アルコールやカフェインを含む飲み物には脱水作用があるので、水や麦茶などがおすすめです」

 まだ熱中症が心配な季節でもあるだけに、こまめな水分補給を心がけたい。食事から摂る水分を増やすのもひとつの手だ。管理栄養士の則岡孝子さんは、オニオンスープだ。

「玉ねぎを薄切りにして、オリーブオイルで茶色くなるまで炒めます。水とブイヨンを加え、煮立ったら弱火で10分ほど煮て、塩こしょうで味を調える。これを基本にして、赤身の豚肉や、にら、トマト、にんじん、じゃがいも、チーズなど、そのときある食材を加えてください。玉ねぎ以外の食材で変化をつけることができるため、飽きがきません」(則岡さん)

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