女優・綾瀬はるか(36才)に投資トラブルが降り掛かった。騒動の舞台となったのは綾瀬の個人事務所だ。
綾瀬の個人事務所は母が代表取締役を務め、綾瀬と兄が取締役となっている。会社の経営に詳しいわけではない綾瀬の母は、綾瀬家が代々世話になっている地元・広島の税理士のA氏にお金に関する相談をしていた。そして、そのA氏に運用をもちかけられ、信頼する税理士がそう言うならと1億円近くを投資。実際に運用をするのはB氏を中心とする30代の3人組の投資グループで、A氏のような仲介者が複数おり、多くの出資者がいるという。投資額や金利は出資者によって異なり、綾瀬の母は月3%の利回りがつく契約だったという。
出資者は月1回、広島市内の高級ホテルのレストランで開かれる「セレブ会」と呼ばれる会に参加。そこで、豪華な食事などを楽しみながら運用状況の説明を受けていたというが、次第に風向きが変わっていった。
「当初は少人数の集いだったんですが、回を重ねるごとに人数がどんどん増えていった。気づいたら数十人規模まで膨れ上がっていました。しかも主催者が急に『私たちはファミリーです』と言い出し始めたんです。ねずみ講みたいに思えてきて、『あれ、大丈夫かな……』と不安な気持ちになりました」(セレブ会の参加者)
綾瀬の名が知らぬ間に「客寄せ」に使われていた可能性もある。
「仲介者の中には投資内容を説明する際に、綾瀬さんの名前を出している人がいるのか、『綾瀬はるかさんのところもやっているらしいよ』という噂がまことしやかに囁かれていました」(前出・セレブ会の参加者)
そんななか、ついに決定的な事態が発生した。今年5月、それまで毎月支払われていた配当がパタリと止まったのだ。出資者には「(実際に運用する)B氏の口座がマネーロンダリングの疑惑をかけられ、凍結されたことで、お金が出せなくなった」との説明があったという。出資者には当然受け入れられない事態である。配当は5月だけでなく、6月、7月、8月とストップし続けている。
セレブ会のメンバーは高齢者が中心で、投資の源泉は老後のための貯金だ。2019年、金融庁の金融審議会が「人生100年時代」において、高齢夫婦世帯の月平均の不足分を積み上げると30年で2000万円になると試算し、「老後2000万円不足問題」が世間で騒がれた。
セレブ会のメンバーの大半は、老後を安心して過ごすために「なけなしの老後資金」を預けていた。配当が止まったことによる、怒りや不安は相当なものだったという。
「はるかちゃんのお母さんは『娘には心配をかけられない』としばらくひとりで悩んでいましたが、やがて『もともとはあの子が一生懸命働いて稼いだお金だから、返してもらわないと困る』と意を決して、娘に事情を打ち明けました。
思わぬ告白に驚いたはるかちゃんは、以前から東京でサポートしてもらっている地元出身の顧問税理士に相談しました。実はこの税理士は、A氏の息子なんです。話を聞いた息子は、すぐにA氏を問い詰めた。お母さんと投資グループの契約を解約して、返金を求めました」(綾瀬家の知人)