9月29日に投開票日を迎える自民党総裁選は「第100代内閣総理大臣」を決める節目の戦いだ。この勝者が、歴史に名を残すことになる。
「テレビ新聞各社の世論調査で、頭一つ抜けているのが、河野太郎行革担当大臣(58才)です。3代続く政治家家系ですが、ほかの世襲議員と違い、頭脳派の野心家として知られています。最近では、ワクチン担当大臣として精力的に活動しています」(政治部記者)
河野氏への期待が高い理由の1つに、高い外交能力がある。
「海外生活が長かったこともあり、英語での発信力は政治家の中でも随一。微妙なニュアンスも理解できるので、海外要人との会談だけでなく、外国特派員協会での記者会見や質疑応答まで通訳なしでこなせます」(前出・政治部記者)
海外では、ユーモアへの感度も政治家の重要な資質だが、それも兼ね備えている。
「キャロライン・ケネディさん(63才)が駐日大使を務めていた時期(2013~2017年)、彼女が河野さんのアメリカンジョークに感銘を受けていたことがありました。ウイットに富んだ笑いで朝食会を盛り上げ、ケネディさんがアメリカに帰国後も、何度か会って交流を深めています」(別の政治部記者)