マンガやアニメなど2次元作品を俳優が演じる「2.5次元」の舞台が人気だ。演劇「ハイキュー!!」やミュージカル「忍たま乱太郎」などで活躍する俳優の白柏寿大が、2.5次元ならではの役作りの方法を語った。
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学生時代は数学が好きで、教師を目指していました。大学生のとき、なんとなく入った養成所で出会った友人の影響で、演技することの楽しさに目覚めました。数学には必ず答えがありますが、舞台には答えがないところが好き。
ぼくにとって、2.5次元でいちばん大切なのは「愛」。原作のファンに負けないくらい、ぼくもいままでのすべての役を愛しているんです。夢中で演じると、原作や台本にはっきりとは書かれていない、キャラの気持ちが不思議とわかってくる。作品やキャラや共演者を愛して、100点で満足せず、つねに200点を目指しています。
演劇「ハイキュー!!」に3年間出演していたときは、チームメイトを演じた遊馬晃祐さん、小波津亜廉さん、金井成大さんと、本当の部活みたいに、3年間ずっと一緒に演技していました。気づいたら、演技ではない、本当の仲間になれた。愛です(笑い)。ぼくの人生が変わったのは、養成所で出会った友人や共演者の皆さん、憧れの俳優さんたちのおかげです。ぼくも、演じることで誰かの人生を変えられる俳優になりたいです。
【プロフィール】
白柏寿大/1993年11月8日新潟生まれ。身長185cm。ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 ~水軍砦三つ巴の戦い!中在家長次役(2016年)、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」松川一静役(2016~2018年)、劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪舞台『天下無敵の忍び道』大羅役(2017年)など。陸上競技で鍛えた運動能力と長身に、天真爛漫な人柄が人気を集める。
舞台『魔法使いの約束』第2章レノックス役●2021年11月5~21日/東京・天王洲 銀河劇場
※女性セブン2021年9月30日・10月7日号