コロナで翻弄された2021年も残り3か月。10月に入れば、音楽関係者の間では『紅白歌合戦』(NHK)の出場者予想が始まる。昨年はSixTONES、Snow Man、NiziU、BABYMETALなど10組が初出場を果たし、フレッシュな顔ぶれとなったが、今年はあるベテランの返り咲きに注目が集まっている。2016年以降、紅白落選が続いている和田アキ子の新曲が好評で、復活説が出ているのだ。
和田が紅白に初めて出場したのは1970年のこと。代表曲の1つ『笑って許して』で初出場を果たすと、それ以降9年連続で紅白に呼ばれ、一旦は出場が途切れるも、1986年から2015年まで連続出場記録は30年間続いた。その間にはトリや大トリを何度も務め、司会の大役を担ったことも。NHKにとって大功労者だが、時代の流れには逆らえなかった。
「普段は視聴率争いから一歩距離を置くNHKですが、数字がそのままニュースになる紅白は別。若者のテレビ離れが急速に進む中、紅白は繋ぎ止めに必死で、そのあおりを食らったのがベテラン勢です。
近年、北島三郎、森進一、細川たかし、小林幸子、和田アキ子、伍代夏子、藤あや子などの連続出場が途切れたのは、その象徴的な出来事。北島、森、細川は一応“卒業”という形を取りましたが、昭和時代から活躍した彼らは紅白出場の意味を誰よりも理解しており、本意だったかどうかは定かではありません。和田に関して言えば、落選が決まった年、ラジオ番組で『今年の紅白は見ない』と発言しており、相当に未練はあるようです」(芸能ライター)
しかし、そんな和田にチャンスが巡ってきた。和田の紅白落選の理由はNHKのみが知るところだが、“近年、ヒット曲がない”という批判があったのは事実。ところが9月に配信された新曲が好調なのだ。
「9月2日にリリースされた『YONA YONA DANCE』という曲が現在、動画投稿サイト『TikTok』で爆発的にバズっており、YouTubeでのMVの再生回数も430万回に達しています(9月28日時点)。TikTokでは、振り付け動画を投稿するのがブームになっていて、有名芸能人や人気YouTuberも参戦。今後さらに勢いは加速しそうです」(ネットニュース編集者)