芸能

ディケイド演じた井上正大「仮面ライダー俳優は絶対に夢を壊しちゃいけない」

仮面ライダーディケイドを演じた井上正大(撮影/内海裕之)

仮面ライダーディケイドを演じた井上正大(撮影/内海裕之)

 平成仮面ライダー10周年作品として製作された『仮面ライダーディケイド』。この作品で視聴者を驚かせたのが、主人公・門矢士の性格。常にふてぶてしさを漂わせ、ファンからは“くせ者”と呼ばれた。演じた俳優・井上正大が語る。

 * * *
 僕ら世代で役者を志している8割、9割の人は仮面ライダーの主人公を演じたいと願っていますよ。僕もそのひとりだったので、オーディションを受け、1万人以上の応募者の中から、運よく最終選考に残ることができました。

 ただ、なぜ僕が選ばれたのかは今もわからない。別に意気込みを訊かれたわけでもないですし、趣味の話をおもしろおかしくしゃべっていただけで。

 たぶん、オーディションに正解ってないんですよ。もしかしたら、他の人が質問を受けている間のちょっとした所作や雰囲気が門矢士の一部に通じたのかもしれないですね。

 門矢士は演じていて楽しかったです。今までのライダーシリーズには存在しないキャラクターでしたし、渡される台本を読みながら、ワクワクしました。

 もちろん、門矢士の立ち振る舞いに賛否両論があったのは知っていましたよ。僕が他のライダーファンなら、嫌いですもん(笑)。それでも、門矢士の性格が放送中にテコ入れされず直されもせず、それこそ回を重ねるごとに、さらにふてぶてしいヤツになっていったので、みなさんに受け入れられたのだろうな、と勝手に解釈しています(笑)。

 そういう意味では嫌いだけど無視できないという、いつの間にか悪役さえも超えた異質な仮面ライダーになったのでしょうね、ディケイドは。

50年は歴史の通過点

 だから、例えば情報番組などにゲストで出演するときは、けっこう大変なんです。MCの方が「井上さんは仮面ライダーを演じていて……」と紹介してくれるんですけど、素の僕は門矢士のように第一印象がめちゃくちゃ悪い(笑)。話せばいいヤツだとわかってもらえるんですが、とにかく第一印象が最悪なんです。

 そこでドッと汗をかくわけです。なにせ世間的に仮面ライダー俳優は爽やかな人だというのが定説のようになっているじゃないですか。とくにお母さんたちの期待を裏切らないよう、なるべく優しそうな笑顔を作るようにはしてきましたね。やっぱり、仮面ライダー俳優になったからには、絶対に子供たちや親御さんたちの夢や願いを壊しちゃいけないと気を付けています。それはもう、オーディションを経て門矢士になることが決まった瞬間から、胸に刻んでいます。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン