10月4日からプロ野球の第一次戦力外通告期間が始まり、各球団から来季の契約を結ばない選手が続々と発表されている。最下位に低迷する横浜DeNAでは5日、大量10選手に通知された。DeNA担当記者が語る。
「今シーズンは三浦大輔監督が就任し、テーマに『得点力アップ』を掲げた。本塁打、得点はリーグ2位と成果を出したものの、投壊で失点はリーグワースト。新型コロナ感染拡大の影響で外国人全10選手が開幕に間に合わなかったこともあってシーズン序盤から連敗が続き、最後までAクラスに浮上できなかった。来季に向けて投手陣を中心に、大幅に戦力を入れ替えることになりそうです」
戦力外となった10人のうち8人は投手。そんな中、野手で通知された2人は中井大介(31)と乙坂智(27)だった。中井は3年前に巨人を戦力外となり、DeNAが拾った選手。右の代打要員として期待されたが12試合の出場にとどまっていた。
乙坂は2011年のドラフト5位で横浜高校から入団した生え抜き10年目。左の代打要員だったが、今季はFAで巨人に移籍した梶谷隆幸(33)の空いた外野の一角を期待されていた。しかし出場は17試合にとどまり、19打数4安打の寂しい成績だった。
「それでも昨季の代打起用43回はチーム1位。代走や守備固めでも使える便利屋として試合終盤に重宝される選手なので、まだ戦力になりそうですが……クビになった理由は“あれ”でしょう」(前出・担当記者)
“あれ”というのは、7月3日から自宅謹慎処分を受けていた一件だ。自宅謹慎の原因となったのは、本誌・週刊ポスト(7月16・23日号)が報じたコロナ禍中のクラブ遊びだった。
乙坂は6月下旬の深夜、不要不急の外出を禁じる球団のルールに反して東京・渋谷のクラブに繰り出し、大勢の女性に囲まれていた。
居合わせた客は、「『バレたらやばいんだよね~』と言いながらも、乙坂は嬉しそうな顔でスマホを取り出して、周りにいた女性たちと連絡先を交換していました。女の子たちも、『私も、私も!』と積極的で、15人以上と交換していた。その後も入れ替わり立ち替わりずっと楽しそうに話をしていました。深夜1時半頃になると、乙坂は女の子2人を連れて店を出ていきました」と店内での様子を明かしている。