国内

上昇志向のあり方が「令和」な小室圭さん 皇室に変化をもたらすのか

(時事通信フォト)

アラ還記者“オバ記者”が皇室の今と昔を語る(時事通信フォト)

 眞子さまと小室圭さんのご結婚が大きな注目を集める中、皇室のあり方をめぐる議論も活発化している。女性セブンの名物アラ還記者“オバ記者”こと野原広子が、皇室への思いを綴る。

 * * *
 世の中で起こるたいがいのことは、たとえば新型コロナウイルスのワクチン接種にしても、自民党総裁選の結果にしても、白と言う人もいれば黒と言う人もいて意見が分かれるものだけど、こと眞子さま(29才)のご結婚については、右も左も、老いも若きも、日本全国津々浦々みんなが「×」と言っているような気がする。しかもかなり大きな×。幼なじみのE子などは、小室圭さん(30才)がチョンマゲ帰国して早々、「こんなこと許されていいの!」と怒っている。

「だいたい、何様よ。飛行機から降りたら立ち止まって深々と一礼って、早くも皇族気取り? もぅ勘弁してよ!」

 その後も怒りの種は尽きない。「あれもこれも税金でしょ?」「“ニューヨーク駆け落ち婚”とかいうと悲劇のヒロインのようだけど、早い話、イギリスのメーガンたちみたいに国内に居づらくなっただけじゃない」「挙げ句に、不調を招いたのは国民のせいみたいなことまで言い出すし」「ワイドショーで皇族をとり上げるときにバックで流れるミョーにすました“皇族音楽”、あれがまた、こっちの神経を逆なでするんだよね」etc.

 私とE子がひと通りの×を並べた後でたどり着いたのが1989年秋の紀子さま(55才)ご婚約時のこと。私たちの年頃になると、どうしたって親の代のことになるんだわ。

「最初に紀子さまが頭におリボンをつけて、紺のワンピースを着て出てきたときはビックリしたよ~」

 E子は頭のてっぺんにグーを掲げながら、“可憐な紀子さま”の象徴だったおリボンを思い出させてくれる。

 そうそう。完全無欠な大和撫子として、紀子さまは私たちに強烈な印象を植え付けたんだっけ。

 一日も欠かさないジョギング。追っかけ取材をしているマスコミにしてみせた深々としたお辞儀。お父上が学習院大学の教授で、お住まいはその教職員の共同住宅。ついた呼称が「3LDKのプリンセス」。清く正しく美しく、テレビを見ずに育った英語に堪能な女性──世俗にまみれきった私は、ただただ「はぁ~」とため息をつくしかない。

 婚約会見直後のこと。30才を過ぎて麻雀(マージャン)を覚えた私は、学習院で紀子さまと同級生だった男子と雀卓を囲むようになったの。そこであれこれ聞かされて、紀子さまがテレビを通して見せるイメージと、学内で同級生たちが抱いていた気持ちが同じではないことを知ったのだけど、まあ、そりゃそうか。私たちには皇族がこうあってほしいというイメージがあるけれど、必ずしもそれと実像が合っていないこともあるわよね。そもそも私たちの願望が無茶なんで、違って当たり前だとそのときは思っていた。

関連記事

トピックス

趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト