日々進化し続ける地震予測。地震が発生することを把握していればこそ、適切な備えが重要となる。「地震解析ラボ」の運営元であるインフォメーションシステムズ・平井道夫・社長が語る。
「巨大地震の際は、ライフラインが1週間~1か月停止することも考えられる。そのほか降雨や積雪など、最悪の状況まで想定して備えることが命を守ることに繋がります」
そこで具体的に準備する項目として平井氏が挙げたのが、次の7つである。
(1)家族の行動予定をシェア
(2)安否確認の方法、一時集合場所・避難場所を家族と共有
(3)自治体が公開しているハザードマップの再確認
(4)避難経路の確認と検分
(5)車のガソリンを常時、満タン。スマホも常時、フル充電
(6)外出先で被災した場合に備えて、必要品を持ち歩く
(7)防災備品の確認、枕元にスニーカーやスリッパ、職場にスニーカーを用意する
優先すべきなのが、家族の行動予定をシェアして、誰がどこで何をするかを把握し、同時に地震が発生した際の安否確認の方法や一時集合場所、避難場所などを家族で決めておくことだ。
ハザードマップの再確認も必ずしておきたい。
「自宅や家族が通う職場、学校、よく訪れる外出先などを確認します。特に危険地区と、避難所までのルートは必ず確かめておきましょう」(平井氏)
巨大地震が発生するとインフラなどが遮断されて避難所にたどり着けない場合があるため、自己避難の準備も進めたい。
「被災時は車で避難したり、車中に寝泊まりしたりする可能性があります。多少手間がかかりますが、車を所有している人は常にガソリンを満タンにして、安否確認や情報収集に欠かせないスマホはこまめに充電しておくことが肝要です」(同前)