韓国のモデルで女優、チョン・ホヨン(27)が急速に人気を集め始めている。数か月前まで約40万人だったInstagramアカウントのフォロワー数は、10月14日現在、なんと2000万人を突破。彼女が大ブレイクを果たした背景を探った。
もともとはモデルとして2010年にキャリアをスタートさせたチョン・ホヨン。19歳で正式にデビューすると、2016年には世界的ブランドであるルイ・ヴィトンのランウェイに登場。その後もシャネルやバーバリーをはじめ数多くの有名ブランドのランウェイを歩くなど、すでにファッション業界ではトップモデルとして活躍する存在だった。
転機が訪れたのは昨年1月。韓国の俳優事務所・サラムエンターテインメントと契約すると、役者としての活動も開始したのである。そしてデビュー作となったのが、今年9月17日にNetflixで配信が開始され、世界的な大ヒットとなった韓国ドラマ『イカゲーム』だった。
『イカゲーム』の人気は凄まじく、配信開始からわずか4日で韓国ドラマとしては初めてアメリカの「今日のTOP10」で1位を記録。その後も勢いは止まらず、10月13日には視聴者数が1億1100万アカウントに到達。Netflixにおけるこれまでのトップ視聴者数の記録を塗り替え、史上1位を獲得する空前のヒット作となったのである。
そんな『イカゲーム』の人気に後押しされる形で、出演者の人気も爆発した。主演を務める俳優のイ・ジョンジェは10月2日にInstagramを初めて開設したばかりだが、18日現在でフォロワー数400万人を突破しようとしている。また俳優のウィ・ハジュンはSNSのフォロワー数が30万人から800万人へと激増し、同じく俳優のホ・ソンテもフォロワー数が約40倍となったという。チョン・ホヨンの変化も冒頭で述べた通りで、彼女のブレイクの背景には『イカゲーム』人気があると言っていいだろう。
ではなぜ『イカゲーム』はそれほど人気なのか。物語は多額の賞金をめぐって456人のゲーム参加者たちが命がけで争うというもので、それだけだと『バトル・ロワイアル』(2000年、日本)や『GANTZ』(2011年、日本)、『CUBE』(1997年、カナダ)といったいわゆる“デスゲーム”と呼ばれるジャンルの作品と似ているようにも見える。