44歳の若さで岸田新内閣の目玉閣僚となった牧島かれん・デジタル担当相だが、就任早々、NTTの秘書室長から1人5万円のコースで2回にわたり接待を受けたことが週刊文春の報道で発覚し、説明責任を迫られている。会見では、「一議員として、いろいろと意見交換をするのは、政治活動の中で大事なことだ」と述べた牧島氏だが、「意見交換のために5万円もおごられることを疑問に思わないのか」という批判の声は止まない。
牧島氏を取材してきた全国紙政治部記者は、その説明に彼女の浮世離れした生活感覚がにじみ出ていると言う。
「牧島さんの父親は“神奈川県議会のドン”と呼ばれ、小泉純一郎氏の秘書も務めた地元・横須賀の名士で、彼女は生粋のお嬢様として育ちました。小学校から高校卒業まで名門女子校として名高い横浜雙葉に通い、その後は眞子さまや佳子さまの母校でもあるICU(国際基督教大学)に進学した。卒業後は海外に留学したため、彼女には世間ずれしたところが全然ありません。
それでいて親しみやすく、記者からの評判は良かった。議員になるまで牛丼を食べたことがなかったらしく、記者に『吉野家って何? 牛丼ってどんな食べ物?』と聞いたことがあり、『そんな人がいるのか』とみんなビックリしていました。5万円という金額も、彼女からすればそれほど高額という意識はなかったんじゃないでしょうか」
牧島氏には「永田町のハイジ」という異名がある。わな猟の免許を持ち、自民党の「ジビエ議連(鳥獣食肉利活用推進議員連盟)」に所属し、地元・神奈川県内の山で実際に猟にも参加する。お嬢様イメージとはギャップを感じるが、神奈川県連関係者によると、これは彼女なりのイメージ戦略なのだという。