沖田:その日は、ほうかさんの撮影日初日でしたね。トラブルが収まった後に、あいさつをしたことを覚えています。
木下:でも、それはよくあることなんですよ。僕らは、街中で勝手に撮影しているわけで、街の人からしたら「知らんがな、何やっとるねん」となりますよね。ましてや、ヤンチャな街で知られる尼崎ですから。でも、テレビ局のスタッフは暴れている酔っ払いが怖くて止められへんから、さすが沖田先生ですわ。いろんな意味で、おもしろくていい撮影現場でした。
沖田:ほうかさんが関西弁の指導を付けてくださったのもそうですが、出演者の方やスタッフが一丸となって、自分ができることを全力でやろうと情熱を持って取り組んだ結果が、ドラマに表れて、視聴者にも受け入れられているのかなと思います。
ドラマは第4話にさしかかった。いよいよ冴えない主人公の陣内に、若いアイドル・リサとの恋が芽生えるか──という展開が待っている。