薬は飲み合わせによっては注意が必要という意識がある人も、「サプリや健康食品のことは医者に言わなくても大丈夫だろう」と思ってないだろうか。「飲めば飲むほど健康になる」と安易に飲み続けていたら、あなたの身体に重大な異変が起きるかもしれない。
そこで本誌・週刊ポストは日本健康食品・サプリメント情報センターが編集、日本医師会・日本薬剤師会などが監修した『健康食品・サプリメントと医薬品との相互作用事典』から、薬剤師の長澤育弘氏(銀座薬局代表)監修のもと、組み合わせと、その危険度(高・中・低)の一覧表を作成した。
表には店頭はもちろん、テレビCMなどでもおなじみのサプリが並んでいる。関節痛などに悩む人が症状の緩和を期待して服用することが多いグルコサミンは、抗凝固薬(ワルファリン)との組み合わせが危険度「高」とされている。
「グルコサミンはワルファリン製剤との併用で薬の作用が強まり、出血のリスクが高まると報告されています。また、EPA(エイコサペンタエン酸)やイチョウを含むサプリと抗凝固薬を併用すると、胃潰瘍や脳出血などによる小さな出血でも血が止まらなくなるリスクが高まります。
特に手術時にサプリの摂取状況について医師や薬剤師に伝えないと、血が止まりにくくなって命に関わることがあります」(医薬情報研究所エス・アイ・シー取締役で薬剤師の堀美智子氏)
日常生活でも、転んだりぶつけるなどした際に「あざ」ができやすくなったり、出血が止まらなくなることがあるので注意したい。