米当局は2021年6月、2004年以降に米軍などから寄せられた「UFO目撃情報」の調査結果を公表した。そこで、UFO(未確認飛行物体)をUAP(未確認空中現象)と再定義し、調査対象144件の大半が「説明不能」であることを認めた。
わからないことだらけの「UFO」。その歴史は1947年のある事件から始まるという。ここでは、あらためてUFOに関する事件や騒動、噂などに関する歴史を振り返る。
■1947年6月:米・ワシントン州上空で「ケネス・アーノルド事件」発生
米実業家、ケネス・アーノルド氏が自家用機で飛行中、超高速で飛ぶ9機の奇妙な物体に遭遇。地元紙が名付けた「空飛ぶ円盤」という呼称が定着した。
■1947年7月:米・ニューメキシコ州で「ロズウェル事件」発生
砂漠地帯に墜落したUFOと宇宙人の遺体を、米空軍が回収したとされる事件。大ニュースとなったが、その後、軍は「観測気球の墜落」と訂正。
■1948年1月:米空軍がUFO調査機関「プロジェクト・サイン」を設置
1949年に「グラッジ」、1952年に「ブルーブック」と改称し調査活動を続けたが、1969年、「UFOが地球外の乗り物という証拠はない」と結論付け、組織の閉鎖を発表。