芸能

高田文夫が将来を決めたテレビ番組、大学時代に通った上野本牧亭

日本の国宝が次々と…

日本の国宝が次々と…

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。学生時代に大いに影響を受けたテレビ演芸、我が古典落語の青春時代についてつづる。

 * * *
 エンタメ界の大御所、大衆芸能の大看板の死が相次ぎ寂しい秋でもある。普通の年寄り、ひとりが亡くなっても図書館3館分の知識と情報を失うと言われている。それがこれだけの人物である。図書館が100館無くなったぐらいの日本文化の喪失である。すぎやまこういち(90)、柳家小三治(81)。合掌。

 若い人にとってすぎやまと言えば「ドラゴンクエスト」の音楽だろう。60歳を過ぎてから「ゲーム音楽」というジャンルを確立させたのは凄いことだ。東京五輪の入場曲でも圧倒、まさに日本の文化の代表だった。

 その前の世代の人間にとってすぎやまと言えば大ヒット曲の作曲家。ザ・ピーナッツの『恋のフーガ』から名付け親となったザ・タイガースの『モナリザの微笑』『花の首飾り』『君だけに愛を』、ガロ『学生街の喫茶店』、ヴィレッジシンガーズ、島谷ひとみ『亜麻色の髪の乙女』。

 その前の世代、私のような“テレビ視聴第一世代”にとって本名・椙山浩一とは、テレビで最初の“笑い”を作り毎日届けた大人物。東大卒業後ラジオの文化放送へ入りそれからフジテレビ開局1年前に入社し、日本初のテレビコントを帯で始めた。売り出し前のクレージーキャッツに会い、青島幸男というコント作家を見つけ、ディレクターとして12時50分から毎日その日のニュースをネタにした『おとなの漫画』を放送。

 中学生の私は昼休みひとりで早めのランチをして、塀を乗り越え家へダッシュ。テレビでそのコントを見て何喰わぬ顔で学校へもどる。この時、ハナ肇がフリップで叫ぶ「作・青島幸男」に憧れ60年後こんな風になっている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
19年ぶりに春のセンバツを優勝した横浜高校
【スーパー中学生たちの「スカウト合戦」最前線】今春センバツを制した横浜と出場を逃した大阪桐蔭の差はどこにあったのか
週刊ポスト
「複数の刺し傷があった」被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと、手柄さんが見つかった自宅マンション
「ダンスをやっていて活発な人気者」「男の子にも好かれていたんじゃないかな」手柄玲奈さん(15)刺殺で同級生が涙の証言【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン