1989年、テレビ朝日の深夜番組『プレステージ』での初対決以来、30年以上にわたって続いてきた大槻義彦、韮澤潤一郎両氏の「UFOいる・いない」バトル。今再び、週刊ポスト誌上で両氏が直接対決、ついに終止符が打たれるのか──。(前後編の後編)
大槻:あなたはいつも「極秘情報」と言うけど、そもそも宇宙人が軍事衛星やレーダー、法の網をすり抜けて地球に来てたら大問題じゃないか。
韮澤:その通りです。
大槻:国家の安全保障や地球の存亡にかかわる問題なのに、なんであなたにだけ密かに情報が入るの。
韮澤:いやいやいや、今日は真面目に考えてもらいたい。これ見て! 今年6月に米政府が公表したUAP(未確認空中現象)の報告書。ここにも米海軍が撮影した証拠写真がある。先生は、これをインチキと言ってるんでしょ?
大槻:当たり前だよ。写真のどこに宇宙人が写ってるの。
韮澤:それはね、米政府と軍と情報機関が……。
大槻:あの……。あなた大丈夫ですか、本当に。
韮澤:そんなことより、もっと重要なことがある。2008年に、超巨大なUFOがテキサスに現われた話をご存じですか?
大槻:知らない。また、あなたの自宅に「極秘情報」ですって電話が来たの?
韮澤:いや、『スポーツニッポン』に出てたんですけどね。知らないでしょう?
大槻:知らないよ!
韮澤:いいですか。このテキサスに飛来した時のレーダーマップを何千枚も分析したところ、なんと、当時大統領だったブッシュ(ジュニア)の私邸にUFOが着陸していたことがわかったんです。さすがに慌てた米政府は「AATIP(先端航空宇宙脅威特定計画)」に基づき調査を進めてきたのですが……とにかく科学者もお手上げで。
大槻:私は別にお手上げじゃないよ! 科学的に信じられないと言っているだけだ。信じることが不可能、という意味ならお手上げだけど。
韮澤:そうでしょ。科学の限界を露呈しているんですよ。
大槻:もう、それならそれで構わない。
韮澤:ところが、これを解明しようとする科学者や団体が出てきたの。