『愛の不時着』や『イカゲーム』など新しい韓流ドラマが大ヒットし、“第4次韓流ブーム”が到来中。しかし一方で、韓国食品については、管理体制の不備が次々と明らかになっている。
2021年8月には『辛ラーメン』で知られる韓国のインスタント麺メーカー最大手の「農心」がEUに輸出したラーメンから、基準値超えの有毒物質「2-クロロエタノール」を検出。2020年6月には、千葉県内の業者が韓国から輸入した赤貝から、基準値を超える麻痺性貝毒が発見され回収に追い込まれた。
厚生労働省が公表する「輸入食品等の食品衛生法違反事例」リストによると、2020年では34件、2021年に入ってからは24件の違反が目に入る。検疫などで食品衛生法に違反していると判断された食品事例をまとめた同リストの中で、ほかの輸入先である先進各国と比較しても、韓国の名前は極めて多い。
“韓流”がはらむ危険は食材だけにとどまらない。瀬戸循環器内科クリニック院長の瀬戸拓さんは、韓国料理は全般的に塩分の含有量が多いことを懸念する。
「韓国では高血圧による健康被害が国民病となっており、国をあげて国民の塩分摂取量を減らす取り組みをしています。つまり、韓国料理そのものに、塩分を摂りすぎてしまう性質があると考えられる。
そもそも、辛い料理は総じて塩分量が多い特徴がある。唐辛子など香辛料をたっぷり使った料理で旨みを出すためには塩に頼らざるを得ない。韓国料理は外食やレトルト食品を利用する機会も多いため、自分で味付けをコントロールできず、塩分も多くなりがちです」
管理栄養士の磯村優貴恵さんは、一見あっさりしてみえる冷麺が危険だと話す。
「冷麺1杯には日本人女性の1日に摂取する目安とされている塩分量の約半分にあたる3.5gもの塩分が含まれています。同じく汁物メニューであるクッパやチゲもスープに塩分が多く、1食分で2.5gほどあります」
麺類やスープの塩分に加え、主菜や副菜となるメニューには脂肪分が多い。
「バラ肉の塊を鉄板で焼き、生の野菜で巻いて食べる『サムギョプサル』も、“焼き肉なのに、野菜も一緒に食べられるからヘルシーだ”と話題になりましたが、実際には鉄板から肉の油を落として野菜を巻いたくらいでは、ほとんど意味はありません。もちろん脂質は体に必要な栄養素ですが、普通に生活している現代人であれば、意識しなくても規定量の脂質は摂れています」(瀬戸さん)
磯村さんは、「チーズトッポギ」や「チーズタッカルビ」など“チーズ系”や定番の総菜である「チャプチェ」も脂分が多いと指摘する。
「SNS映えすると人気のメニューですが、“映える”ためには大量のチーズが必要になる。その分、脂質たっぷりで、摂取カロリーが跳ね上がるのはもちろんのこと、飲食店では塩分量の多いプロセスチーズを使っていることが多い。
はるさめと炒めた野菜やきのこ、肉などを和えた『チャプチェ』は、ごま油の香りが食欲をそそるメニューであり、野菜もたっぷり入っていますがはるさめが油を吸収しやすいので、脂質もたっぷり入ってしまう。定食でこれらを組み合わせたメニューもありますが、注意が必要です」(磯村さん)