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ジョージ・クルーニーが因縁のタブロイド紙に怒りの宣戦布告

ジュリア・ロバーツとの再共演映画の撮影が進行中(EPA=時事)

ジュリア・ロバーツとの再共演映画の撮影が進行中(EPA=時事)

 最近、日本では芸能人がメディアの報道にSNSで反論するとファンが喜ぶという事象が多いようだ。意外かもしれないが、訴訟社会のアメリカでは、芸能人がメディアに反論したり訴えたりというケースは思うほど多くない。人気商売だからメディアとは共存共栄、多少のゴシップやプライベートの流出なら、じっと我慢というのが普通なのだ。それだけに、超大物ハリウッド・セレブの「宣戦布告」が注目されることとなった。

 恒例の「世界で最もセクシーな男」に2回も選ばれた映画監督兼俳優のジョージ・クルーニー(60)が英タブロイド紙「デイリー・メール」に挑戦状を叩きつけた。11月5日のツイッターで「俺の子供たちに手を出すな」と警告したのだ。クルーニーは2013年、世界的に名を馳せる国際人権弁護士のアマルさん(46)と結婚、9歳になる男の子と女の子の双子がいる。このビッグカップルの愛くるしい双子をパパラッチが狙わないはずはなかった。

 クルーニーは、同紙がパパラッチを操り、子供たちを狙っているという情報を得たとして“事前警告”を発することにしたと説明している。デイリー・メールは「今やハリウッドで最もアグレッシブなゴシップ・ハンター」(映画関係者)であり、サイトのアクセス数を年々拡大させている。

 クルーニーの発信からは、夫妻の怒りの大きさがうかがえる。

「私の妻は仕事上、テロリスト・グループを裁判に引きずり出し、対決せざるを得ない。だから私たちは、自分たちと子供たちの身の安全には最大限の注意を払っている。もし子供たちの顔写真が流出すれば、その安全を守れなくなる。

 私は自分の顔を世間に晒して収入を得ている。だが、子供たちの写真を売って儲けたことは一度たりともない。罪のない子供たちを標的にはしないでもらいたい」

 アマルさんはこれまで、ウクライナのティモシェンコ元首相の不当拘束をめぐる審理、ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏の身柄引き渡し審理、アルメニア人虐殺歴史認識問題、フィリピンのアロヨ元大統領拘束問題などに関わり、常に世界の人権問題の最前線に立ってきた。それだけに、敵はテロリストに限らない。ウクライナの反政府勢力を弁護すれば、ロシアのプーチン大統領から刺客を送り込まれてもおかしくないのだ。

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