関ジャニ∞、ジャニーズWESTに続く、関西発のジャニーズグループとして「なにわ男子」がデビューする。彼ら関西ジャニーズ勢には、深い絆があるという。その関係性について放送作家の山田美保子さんが解説する。
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関西ジャニーズJr.内のユニット「なにわ男子」のデビュー日=11月12日が目前に迫ってきた。
数年前から事務所の大先輩が主演する連続ドラマや映画に出演してきたメンバーは、現在、デビュー曲を主題歌にしたドラマに先輩とW主演。若手芸人並みのトーク力を誇るメンバーは、バラエティ番組やクイズ番組に一人で出て存在感をみせている。さらに、デビューが決定してからは、メンバー全員で生ワイドに出演したり、全員で週刊誌の表紙やグラビアに登場したりする機会も多かった。また、現在は大手コンビニエンスストアとコラボしたCMが頻繁に流れるなど、ジャニーズ事務所内でも近年まれにみる恵まれたデビューと言えよう。
関ジャニ∞、ジャニーズWESTに続く、関西ジャニーズJr.出身のグループとなるが、東京や近郊住まいのJr.に比べると、前述の先輩たち同様、圧倒的にチャンスが少ないなか、高いハードルを乗り越え、デビューに至った。
たとえば、東京・渋谷のNHKホールで収録が行われるジャニーズJr.がレギュラーの『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)でも、関西ジャニーズJr.がセンターに立てるのは年に1~2度だけ。その収録も大阪で行われるため、東京に出てこられる機会は極めて少ない。
関西勢の絆や関係性は頑丈で太い
2016年2月、「連続テレビ小説『あさが来た』」(NHK)出演時、『あさイチ』の「プレミアムトーク」のゲストに呼ばれたジャニーズWESTの桐山照史は、「(チャンスが少ないので、たまに)テレビに出ると、がっついてしまう」と言い、MCの井ノ原快彦は笑顔で頷きながら、関西勢が東京に出るための苦労と現実を視聴者に説明したものだ。
関西勢は、デビュー組の先輩たちも漏れなく、そうした経験があるからだろう。極めて泥臭い努力を重ねているうえ、事務所内における関西勢の絆や関係性は、東京のそれに比べると頑丈だし、太いように思う。
これまで「なにわ男子」のステージをプロデュースしてきたのは関ジャニ∞の大倉忠義だが、大倉は多くのコンサート会場で滝沢秀明副社長の席の後ろに陣取り、“プロデュース術”を学んでいたものである。滝沢氏は大倉とのタッグを明言している。これも大倉をはじめ関西勢の先輩たちによる大プッシュのお陰だろう。