菅田将暉(28才)主演の映画『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日より公開中だ。1997年公開のヒット作『CUBE』をリメイクした作品とあって公開前から話題を呼び、映画ランキングでは初登場5位の好スタートを切った本作。特に注目を集めているのが、出演作ごとに次々と新しい一面を見せている岡田将生(32才)の“怪演”だ。SNSなどの口コミでは、「インパクトが強過ぎて岡田将生のことしか覚えてない」、「不敵な笑みが頭から離れない」といった声が多く見られた。岡田の“豹変ぶり”について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。
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本作は、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督(56才)が手掛けた映画『CUBE』を、『MANRIKI』や『その日、カレーライスができるまで』の清水康彦監督(40才)が、ナタリ監督公認のもとリメイクしたもの。謎の立方体(=CUBE)に突然閉じ込められた6人の男女が、脱出するために悪戦苦闘する姿が描かれている。“密室サスペンスの傑作”とも言われる『CUBE』に、菅田をはじめ日本を代表する俳優陣が挑んでいる。
物語のあらすじはこうだ。突然、謎の立方体に閉じ込められた6人の男女。年齢も職業もそれぞれ異なる彼らには何の接点も無く、ただ“わけも分からず同じ場所に閉じ込められた”という事実があるのみだ。彼らはどうにかここから脱出を試みるものの、火炎放射や熱感知式レーザー、ワイヤースライサーなどのトラップが次から次へと襲いかかる。なぜ彼らは閉じ込められたのか。彼らはここから脱出できるのかーー。
“リメイク”には高いハードルが立ちはだかるものだが、今回メインとなる6人の俳優たちは、かなり健闘しているのではないだろうか。本作は、さまざまな仕掛けがあるとはいえ、密室劇であるためセリフのやり取りが重要になる。この中心に立つ主演の菅田にはさすがの経験値の高さがうかがえるし、岡田、杏(35才)、斎藤工(40才)、吉田鋼太郎(62才)ら手練れのプレイヤー陣に加え、大抜擢となった田代輝(14才)らによる会話劇は、非常にスリリングなものとなっていたと思う。その中でも特筆すべきなのが、岡田将生の存在だ。