今季限りでユニフォームを脱いだ元日本ハム・斎藤佑樹(33才)に、改めて熱い視線が送られている。早稲田実業時代、夏の甲子園の決勝で田中将大(当時・駒大苫小牧。現・楽天)との激闘を制し、一躍国民的なアイドルになったのが2006年のこと。プロ生活11年で通算15勝という数字は甲子園優勝投手としては寂しいが、引退後の第二の人生を送るにあたり、各局がキャスターとして争奪戦を繰り広げているというのだ。
「熱心な野球ファンにとっては、『斎藤=プロでは成功できなかった選手』でしょうが、一般的な知名度は特A級。プロ野球がテレビの地上波でほとんど放送されなくなったことで、野球選手の知名度はどんどん下がっていますが、甲子園のスターは別格です。斎藤はオールスターに毎年出るような選手よりよほど有名で、野球に大して興味がない人にも顔と名前が知られており、確実に視聴率が計算できます。
高校球児に密着する『熱闘甲子園』や、斎藤が長らく世話になった日ハムの栗山英樹監督と関係が深い『報道ステーション』を放送するテレビ朝日が強い興味を示しているといわれていますが、10月にはNHK Eテレの東京六大学の早慶戦の中継に起用されており、NHKも接近しているようです。ルックスが良く、清潔感もあって、いかにもテレビ向きなので、キャスターやコメンテーターとして使いたい局は他にもあるでしょう」(キー局関係者)
日ハム時代、成績が振るわぬ斎藤には“客寄せパンダ”との厳しい声が寄せられたが、誰もがパンダになれるわけではなく、テレビ局が人気と知名度に注目するのは当然だ。また、こんな声もある。