ヤクルトとオリックスの26年ぶりの対決となったプロ野球日本シリーズ。連日熱戦が続く中、24日はヤクルトが2対1で接戦を制し、3勝1敗で日本一に王手をかけた。その一方で、日本シリーズ地上波中継の世帯視聴率は、フジテレビ系で放送された第1戦は8.6%、テレビ東京系で放送された第2戦は7.3%、テレビ朝日系で放送された第3戦は9.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)と3試合連続で1ケタに終わっている。プロ野球担当記者が話す。
「手に汗握る接戦が続いていて、素晴らしいシリーズです。1ケタの視聴率はテレビ離れも進んでいますし、仕方ないと考えることもできます。ただ、昔は20%超えが当たり前でしたが、今はドル箱コンテンツではなくなっていることも間違いない。
球界関係者やファンの中には『BSやネットでも中継している』『時代が違う』と視聴率の低下を認めようとしない人もいます。なるべくネガティブな話題を避けたい気持ちはよくわかります。しかし、BSの視聴率は雀の涙ほどですし、ネットで見ている人だってそう多くはない。
たしかに世帯視聴率に一喜一憂する時代ではないですが、今のテレビ界を見渡しても決して高い数字ではない。野球人口も減っている。そのような現実を受け止めた上で、どうやって野球ファンの裾野を広げるか対策を考えるべきでしょう。個人的には、日本シリーズがもっと手軽にネットで見られるようになればいいと思います」(以下同)
日本シリーズはネットでも見られるが、有料放送に加入しているか、無料で見られる場合も会員登録するなどの手続きを踏まなければならない。