スポーツ

日ハム・大田泰示 「巨人出戻り」より「他球団移籍」が望まれるワケ

大田泰示は巨人へと戻るべきか(時事通信フォト)

大田泰示が次に活躍する場は(時事通信フォト)

 球界の話題を独占しているのが日本ハムの新庄剛志・新監督だ。「ビッグボス」の愛称で呼ぶように報道陣に求め、球界の固定観念を覆す発言、ド派手なファッションなど一挙手一投足が話題になっている。一方、フロントは新庄新体制のもと若返りに向けて大きな改革を断行した。海外FA権を持つ西川遥輝、国内FA権を持つ大田泰示、秋吉亮の主力3選手と来季の契約を提示せず、保留手続きを行なわない「ノンテンダー」にしたと発表した。

「メジャーで用いられる用語で、主に選手がコストに見合わなくなった際に用いられる手法で、事実上の“来季構想外”です。3選手は日ハムとの再契約を含めた12球団と移籍交渉が可能になります」(同前)
 
 そのなかで、動向が注目されているのが大田だ。巨人に2008年ドラフト1位で指名され、松井秀喜の背番号「55」を継承。「将来の4番」と嘱望されたが、在籍8年間で9本塁打と伸び悩み、2016年オフに日本ハムへトレード。だが、この移籍が奏功した。2017年に外野のレギュラーに定着し、打率.258、15本塁打、46打点をマーク。プロ9年目で初の規定打席に到達した。2019年に打率.289、20本塁打、77打点と自己最高の成績を更新し、プロ11年目で1億円プレーヤーに。昨季は初のゴールデングラブ賞を獲得した。
 
 しかし、今季は打率.204、3本塁打、20打点と打撃不振に。貧打に喘ぐ日ハムでレギュラーを剥奪され、1軍と2軍を行き来した。地元のテレビ局関係者は大田の状態が上がらなかった原因についてこう分析する。

「今季の大田は強引なバッティングが目立ちましたね。元々、状況に応じた打撃が得意な選手ではないですが、打席で色々考えすぎてしまうのか、バットが出なくなった。結果が出なかった原因は本人も分かっていると思います。ただし、フィジカルの衰えは見られません。右翼の守備は強肩で魅力的ですし、1発がある打者なので移籍先は見つかるでしょう」

 一度は放出した巨人だが、いまの大田はV奪還のための貴重な戦力であることは間違いない。前出・スポーツ紙デスクはこう分析する。

「巨人の外野陣を見ると、丸佳浩、松原聖弥、梶谷隆幸と左打者が多いが、右打者の主力はウィーラーのみ。長打力がある大田は補強ポイントにも合致します。そもそも大田が巨人から放出されたのは高橋由伸監督時代。今でも球界内では『原辰徳監督なら母校・東海大相模の後輩の大田を放出しなかった』という声が多い。今オフの原監督は新戦力についての言及を控えていますが、いつラブコールがあってもおかしくない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
長浜簡易裁判所。書記官はなぜ遺体を遺棄したのか
【冷凍女性死体遺棄】「怖い雰囲気で近寄りがたくて…」容疑者3人の“薄気味悪い共通点”と“生活感が残った民家”「奥さんはずっと見ていない気がする」【滋賀・大津市】
NEWSポストセブン
坂本勇人(左)を阿部慎之助監督は今後どう起用していくのか
《年俸5億円の代打要員・守備固めはいらない…》巨人・坂本勇人「不調の原因」はどこにあるのか 阿部監督に迫られる「坂本を使わない」の決断
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者(44)が現行犯逮捕された
「『キャー!!』って尋常じゃない声が断続的に続いて…」事故直前、サービスエリアに響いた謎の奇声 “不思議な行動”が次々と発覚、薬物検査も実施へ 【広末涼子逮捕】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
再再婚が噂される鳥羽氏(右)
《芸能活動自粛の広末涼子》鳥羽周作シェフが水面下で進めていた「新たな生活」 1月に運営会社の代表取締役に復帰も…事故に無言つらぬく現在
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン