11月14日に厳戒態勢の中でアメリカに渡った小室圭さん(30才)と眞子さん(30才)夫妻。迎えた初めての週末、ふたりは新生活を送る街の散策に出かけた──。ニューヨークの朝の風は冷たい。街中でクリスマスの装飾が始まっていた11月中旬の週末、最低気温は10℃近くまで下がり、厳しい冬が間近に迫っていることを予感させた。
午前11時過ぎ、1組の日本人カップルがダウンタウンを歩いていた。陽の当たる場所からビルの陰に入ると、とたんに冷える。ふたりは身を寄せて風をさける。摩天楼が建ち並ぶ大都会の中で、そんなふたりの存在を気にかけるニューヨーカーはいない。ほんの1週間前、日本のあらゆるメディアを騒がせたカップルだとは、誰も思いもしない。
ややオーバーサイズの眞子さんのアウターはフランスの人気ブランド『MACOBAR』のもの。ボトムは太めのデニムで裾を大きく折り返している。グレーのフリースを着込んだ小室さんの足元は、映画『スター・ウォーズ』の悪役キャラ「ダース・ベイダー」がプリントされたスリッポンだ。
日本と異なり、ニューヨークではNOマスクが当たり前。渡米前は周囲をがっちりガードしていた大勢の警護もここにはいない。赤信号では立ち止まり、青になれば歩き出す。その動きにすら、どことなくうれしさが感じられた。ふたりは劇場通りを進む。この通りは、「サークルイン ザスクエア劇場」や「ウインターガーデン劇場」など、ブロードウェイの有名劇場がそろうミュージカルの聖地だ。
まだ土地勘がつかめていないうえに、高層ビル群を目の当たりにするのも新鮮なのだろう、眞子さんは何度も頭上を見上げていた。いちいち小室さんがそちらを指さし、何かを語りかける。普通に歩けば10分ほどの距離を、ゆっくり40分かけた。そして、雑貨やファストフードのワゴンが並ぶ緑豊かな公園へと消えていった。
普通のカップルならば、ごく当たり前のデート風景だろう。しかしふたりにとっては、そんな“ごく普通のデート”は5年ぶりだった。2016年10月、『週刊女性』が電車内で寄り添うふたりの様子をスクープ。当時は「小室圭」という名前は取り沙汰されなかったが、交際相手の存在が露見したことで、それまでのように気ままにデートを楽しむことはできなくなった。この日、時折、日本では見せたことのないような満面の笑みを見せた。