「小学生に人気のYouTuberランキング」(YouTuberアカデミーを運営するFULMAが実施)では、2018年から2020年にかけて3年連続で人気YouTuber・HIKAKINが第1位の座に君臨していた。だが2021年に発表された調査結果では、HIKAKINを抑えて“まいぜんシスターズ”が第1位を獲得。まいぜんシスターズは、“ぜんいち”と“マイッキー”という2人のオリジナルキャラクターからなるゲーム実況系YouTuberだ。
2021年の調査結果では他にも、アーティストとしても活躍する“すとぷりちゃんねる”や“P丸様。”といったオリジナルキャラYouTuberがトップ5にランクイン。昨年の同調査ではまいぜんシスターズのみトップ5に名前を連ねていたため、オリジナルキャラYouTuberの人気が増加傾向にあると捉えることもできる。
そもそも、オリジナルキャラクターを用いたYouTuberといえば、アバターを活用する“バーチャルYouTuber(VTuber)”がジャンルとして確立しており世間では知られている。小学生に人気のオリジナルキャラYouTuberやVTuberの強みは、どのような点にあるのだろうか。VTuber事情に詳しいゲームジャーナリストのJini氏が説明する。
「にじさんじやホロライブに代表されるVTuberたち、そして現代のYouTuberに共通するストロングポイントは、何よりも『親しみやすさ』のように思います。
生放送を介したファンとの直接的なコミュニケーションもさることながら、話し方、編集、また題材(MinecraftやAmong Usのような、皆でワイワイと楽しめるゲーム)も、親しみやすさを意識していますね。
また、VTuberたちのようにグループで活動したり、まいぜんシスターズやワイテルズ、三人称のように複数人でYouTubeチャンネルを作るのも、接点を増やして友達感覚で接しやすくさせる意図があるかと思います」(Jini氏)
Jini氏によれば、こうした強みが小学生の間で人気を集める理由ともなっているという。