6人組エンタメユニット「すとぷり」をご存知だろうか。今月上旬にはNHK総合の音楽番組『うたコン』に初出演を果たし、SNSの世界トレンド1位を獲得するなど大反響。2次元と3次元を行き来する次世代アイドルがなぜ注目されているのか、その魅力に迫った。
「すとぷり」こと「すとろべりーぷりんす」は、YouTubeやTikTokなどの動画配信サイトを中心に、音楽活動やゲーム実況などを行なうエンターテインメント・グループ。2016年から活動を始め、現在は20代男性6人のメンバーで構成されている。
ライブでは通常の男性アイドルと同じように顔出しをしているが、インターネット上では基本的に顔出しをせず、それぞれのメンバーがアニメ風のオリジナルキャラクターに扮してバーチャルなパフォーマンスを行なっている。2次元のキャラクターと3次元のアイドルを同じメンバーが使い分けているところが一つの特徴だ。
とりわけ公式YouTubeチャンネル「すとぷりちゃんねる」の人気は高く、登録者数は約160万人。2019年リリースのファースト・ミニ・アルバムに収録されている楽曲『大好きになればいいんじゃない?』のMVは2700万回以上もの再生回数を記録している。
子供たちの間でも評判だ。YouTuberアカデミーを運営するFULMAが実施した「小学生に人気のYouTuberランキング」の2021年版では、トップYouTuberのHIKAKINに続いて第3位にランクイン。昨年までは圏外だったため、今年に入ってから「すとぷり」人気が急上昇していることが窺える。
子供から大人まで虜にする「すとぷり」の人気について、音楽やアニメに詳しいライターの草野英絵氏はこう説明する。
「すとぷりの活動が支持される理由の一つは、すべて彼らが自主的に発信しているという点です。オリジナル楽曲や“歌ってみた“と呼ばれる楽曲カバー、声優活動、プロデュース業にゲーム実況と、メンバーの活動は多岐にわたっており、それぞれにたくさんの熱心なファンを抱えています。
そんな個性豊かなトップクリエイター6人が、“すとぷり”の名の下に集って仲良く活動している姿に憧れるファンも多いようです。生配信などでリスナーと多くの時間を共有していて、スターでありながら親近感がわくところも魅力です」