『オレたちひょうきん族』に出演してお茶の間を賑わしてきた、元フジテレビアナウンサーの山村美智さん(65才)と寺田理恵子さん(60才)。ふたりは先輩後輩という関係だが、話をしている雰囲気はまるで同志。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、公私にわたり“共通点”があるというふたりにお話を聞いた。
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美智サンは大丈夫、でもお嬢様風の寺田サンは心配だった
山田:山村サンと寺田サンがお揃いになると、お笑いズキの私は真っ先に『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が浮かんでしまいます。“ひょうきんアナウンサー”として活躍されていた、おふたりの記事を最近あちこちで見かける気がしますが?
山村:番組が1981年に開始されたので、今年は記念すべき40周年だからですね。あの頃の写真を見ると、私の周りには裸の芸人さんしかいないの(笑い)。
寺田:番組内の「ひょうきんベストテン」の初代アシスタントが美智サンで、私は美智サンのピンチヒッターで出たのが最初でした。何もわからず、何もできないまま終わったので、これはダメだと思っていたのに、その1年後、レギュラーになって(苦笑)。私の後が長野智子チャン(58才)です。
山村:懐かしい! 私が新婚旅行で番組を休ませてもらったときね。理恵チャンは私の4期下で、理恵チャンの1期下が長野智子チャンだったわよね。
山田:視聴者としての勝手な感想を言ってもいいですか? 美智サンは学生時代、「東京キッドブラザース」(ミュージカル劇団)で鍛えられているのを知っていたので、この人は大丈夫だろうなって思っていました。でも寺田サンのことは、こんなお嬢様風の人には無理だって、すごく心配していたんですよ。
寺田:初回に、(西川)のりおサン(70才)からいきなりおしりを触られたときはショックで、しゃがみこんで泣いてしまいました。「いいプレゼントがあるから、ちょっと後ろ、向いて」と言われたので「ハイ!」と返事をして後ろを向いた瞬間、スカートの裾がフワ~ッと動いて……(苦笑い)。
(島田)紳助さん(65才)からは全裸でバッと目の前に出て来られたりしました。でも、のりおサンも紳助さんも、本当は優しいんです。後で必ず「ごめんな」と言ってくださいましたから。
山村:私がすごく覚えているのは、当時、マッチ(近藤真彦サン・57才)のモノマネを(片岡)鶴太郎サン(66才)と若人あきら(現・我修院達也・70才)サンのおふたりがなさっていて、「山村、どっちがいいと思う?」と荻野(繁ディレクター=当時)さんから聞かれたので「う~ん、鶴太郎サンかな?」「じゃあ、鶴太郎で行こう」ということになって。その後、鶴太郎サンがブレークしたのはご存じのとおり。もちろん、私の意見で決められたわけではないけど、人の運命って、少しのことで、大きく変わるんだなぁって思いましたね。