11月19日、『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、布袋寅泰、KAT-TUN、上白石萌音、BiSHほか、計10組が初出場の切符をつかんだ。1年の締めくくりとなる大晦日は、各局が特別番組を放送し、激しい視聴率争いが繰り広げられるが、今年は民放トップを長年続けてきた『絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)が休止。これはどんな影響を及ぼすのか。
現時点で判明している今年の大晦日の各局のラインナップは以下の通りだ。
・日本テレビ 『絶対笑って年越したい!笑う大晦日』(仮)
・TBS 『THE鬼タイジ 大晦日合戦in鬼ヶ島』
・フジテレビ 『RIZIN』
・テレビ朝日 『ザワつく!大晦日』
・テレビ東京 『年忘れにっぽんの歌』『孤独のグルメ』
このうち昨年から番組が変わるのは日本テレビとTBS。『絶対笑って年越したい!』は6時間の生放送で、多くの芸人が集い、東西の対抗戦形式で勝敗を競う予定。『THE 鬼タイジ』は、人間に襲いかかる“鬼”を出演者が撃ち倒すシューティングサバイバル番組だ。
「昨年大晦日の民放各局の視聴率は、日本テレビが断然トップで、テレビ朝日が2番手。TBS、フジテレビ、テレビ東京の3局はほぼ団子状態でした。ところが今年は民放トップだった『笑ってはいけない』が休止となり、本当に数字が読めません。
『笑ってはいけない』には毎年豪華なメンバーが出演してきたので、それに代わる『絶対笑って』にもサプライズでビッグネームの出演があるかもしれませんが、ネットの反応を見ると『笑ってはいけない』をやらないことへの失望感は強く、長時間の生放送なのでグダグダな展開になる可能性も十分ありえます。
一方、昨年は『バナナマンのせっかくグルメ』を放送したTBSは、今年は『鬼タイジ』で勝負します。『鬼タイジ』は昨年12月に初めて放送され、すでに3回もゴールデンで特番を放送。TBSは『風雲!たけし城』に始まり、『東京フレンドパーク』『筋肉番付』『SASUKE』『炎の体育会TV』など、伝統的にゲームバラエティが得意で、子供がいる家庭ではチャンネルを合わせそうです」(テレビ情報誌記者)
そんななか“一強”の『紅白歌合戦』は昨年、第2部の世帯視聴率が40%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を超え、前年より3ポイントアップし存在感を示したばかりだ。こうなると、ライバルの『笑ってはいけない』の戦線離脱で、“浮動票”はすべてNHKが持っていってしまうのか?