12月4日、サッカーJ1の全日程が終了した。川崎フロンターレが2年連続優勝を果たし、徳島ヴォルティス、大分トリニータ、ベガルタ仙台、横浜FCの4チームのJ2降格が決まった。Jリーグ創設の1993年からプレーを続ける54歳のカズこと三浦知良(横浜FC)は今季、わずか1試合の出場に留まった。ゴールからはJ2時代の2017年3月12日のザスパクサツ群馬戦以来、4シーズンも遠ざかっている。50代でプロを続ける姿に称賛が集まる一方で、最近は疑問の声も多数上がるようになった。
「今季出場した1試合も残り1分で投入されており、ファンサービスとしての出場とも言えます。技術はそこまで衰えていないが、体力や瞬発力はJ1やJ2のカテゴリーでは通用しなくなってきている。普通の選手なら10年以上前に戦力外通告を受けていてもおかしくない。
ただ、横浜FCにスポンサーが付くのはカズがいるからという側面もある。J2に降格したうえに、カズがチームを離れれば、多くの企業が撤退する可能性が出てくる。そうなれば、資金力がなくなり、新たに良い選手が取れないだけでなく、今いる選手も横浜FCから離れていく。そういう意味で、カズはチームに必要な存在でもあるんです」(スポーツライター・以下同)
問題はこの現状をどう考えるかだろう。『それもプロとしてありだ』と思う人もいれば、『スター選手なのだから引き際を大切にしたほうがいい』と言う人もいる。辛口で知られるサッカー解説者のセルジオ越後氏は12月3日、自身のYouTubeチャンネル『蹴球越後屋』を更新し、カズへの意見を述べている。
「何世代もカズという名前を覚えている」など日本サッカーに残してきた功績を称えた上で、「プレーヤーとしてはもう無理。1シーズンに1点も取らないフォワードって、責任問題じゃないですかね、雇っているほうの」と語った。