12月1日に20才の誕生日を迎えられた、愛子さま。12月5日には、成年行事に臨まれ、長い1日を立派に務めあげられた。
だが、この日を迎えるまでには、さまざまな心配がつきまとった。学習院初等科時代には、登校に不安を覚えられ欠席が続いた。中等科3年の頃には“激やせ”され健康状態が危惧されたこともあった。
「天皇家の長子」として注目され、大きすぎる期待がのしかかったが故だった。
2019年にお父上が即位され、翌2020年に学習院大へ進学されたが、コロナの影響で授業はオンラインだ。
「愛子さまはご両親と過ごす時間が増え、特に好きな日本の歴史の勉強に没頭されているといいます。皇室の歴史についても学ばれているようです」(宮内庁関係者)
今後は学業優先ながら、成年皇族として公務に臨まれる。
しかし、愛子さまの将来は不透明だ。清子さんや小室眞子さんのように結婚して民間人になるのか、それとも「女性天皇」となるのか、「宮家当主」となるのか、「皇女」となるのか、議論は尽きない。
「現行の皇室典範では、愛子さまは結婚すれば民間人です。しかし、政権が変わるたび、また、女性皇族の慶事で皇室の先細りが話題にあがるたびに、安定的な皇位継承とセットで『女性天皇論』が俎上に載せられます」(皇室記者)
どちらかをご自身では選べず、いつ定まるかわからないという状況に加え、政治に関与できない皇族方は一方的に「受け身」でしかない。
しかし、成年行事に臨まれた愛子さまからは、そうした不安は一切見受けられない。
「どちらであっても、私は大丈夫」──そんな自信さえ感じさせる堂々たるお姿。その背景に、育み導かれ続けられてきた雅子さまの存在があることは言うまでもない。
これまで愛子さまが学校生活で悩みを抱えられたとき、雅子さまはつねに寄り添われ続けた。“母子密着”と、批判の対象となっても、母として娘に向き合い続けることは、キャリアウーマンから皇太子妃に転じた雅子さまにとって重要なことだった。
「雅子さまは、時に優しく、時に厳しく檄をとばすように愛子さまに向き合われました。“皇族”としてはもちろん、“人間として立派に育ってほしい”とお伝えになっていたのです。どんな状況でも、自分というものを見失わないように、と。陛下も“自分を大切にしなさい”とアドバイスされたこともあったといいます」(別の宮内庁関係者)
そうした教育方針は、愛子さまに朗らかさと揺るぎない自信をもたらした。
「将来が他者に委ねられている状況ながら、前向きで積極的な考え方を愛子さまが身につけられたのは、どのようなことに悩まれていても、雅子さまがいちばん近い場所で見守られてきたからに他なりません」(別の皇室記者)
成人に際して、愛子さまは次のように明かされた。
「これからは成年皇族の一員として、できる限り両陛下をお助けしていきたい」
温かく育ててくださった両親へ、恩返しの日々が始まる。
※女性セブン2022年1月1日号