就任以降、秋季キャンプや秋季練習で若手選手を叱咤激励する姿が話題となってきた日本ハム新監督の新庄剛志氏。とりわけ注目されたのが、来期の飛躍が期待される清宮幸太郎への「ダイエット指令」だった。ここまでも繰り返し肉体改造の必要性に言及している新庄氏だが、自身の現役時代の“食生活”はかなり独特なものだったようだ。
11月上旬の沖縄・国頭村で行なわれた秋季キャンプから、清宮の体重管理についての指摘が始まった。スポーツ紙デスクが語る。
「脇腹をつまみながら“デブじゃね?”と話しかけて、ダイエットするように指示を出したことが話題になりました。その後も、自身のインスタグラムで清宮が少し痩せたように見えるカットの写真をアップして褒めたかと思えば、11月下旬の千葉・鎌ケ谷での秋季練習の視察の際には“今日見たらそんなに痩せてなくね?”とコメントしてみたりと、体型をどう仕上げていくかにこだわりを見せています」
繰り返しダイエット指令を出す意図について新庄氏は、報道陣の取材に対して「減量しなさいという意味ではない。ダイエットをしていく過程はものすごくつらい。『自分に勝ちなさい』という意味でのダイエットをしなさいと言った」などと明かしていた。
そんな新庄氏の現役時代の食生活について「ご飯はあまり食べませんでしたね」と振り返るのは、新庄氏が阪神入団後に暮らしていた甲子園球場近くの独身寮「虎風荘」で寮長を務めていた梅本正之氏だ。“鬼寮長”として知られた梅本氏は、当時の新庄氏の食生活についてこう話す。
「食にはこだわりがなかったというか、新庄の好物が何かもわからないですね。それでもメシを残すと私に怒られるというので、出されたものはそのまま食べていました。(当時、寮にいた新庄氏の2つ上の)中込(伸)みたいに、“ご飯を何杯お代わりすんじゃ”と言いたくなるような『質より量』の食事をする選手は印象に残っているが、新庄の食べる姿に関しては印象に残ってないな」
一軍に定着して人気選手となると、毎年2月14日のバレンタインデーには大量のチョコレートが寮に届けられたが、それにも見向きもしなかったという。梅本氏が続ける。
「驚くほどの量のチョコレートが届いていたことはよく覚えています。ちょうど選手はキャンプに行っている時期なので、大量のチョコレートが届いたことを新庄に連絡するとあっさり“寮のおばさんたちと食べてください”と言うから、私が分配してました。そういったところは全く執着がなかったですね」
自身はダイエットで苦労したことはなさそうだが、若手選手はそんなビッグボスの期待に、どう応えていくのか。