男子プロテニスプレイヤーの錦織圭(31才)が、子育てについて自身の考えを語った。11月30日に都内で、公式パートナー契約を結ぶJALの主催イベント「錦織圭×JAL スペシャルテニススクール」に登場した錦織は、トークショーの質問コーナーで、ジュニア選手から「今一番感謝したい人は誰ですか?」と尋ねられると、「まずは生んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう。親になって分かることですが、子供の世話ってすごく大変。今までは僕も気づかなかったです」とアドバイスした。
モデル時代に観月あこなどの芸名で活動していた錦織の妻(30才)とは、2年前の2019年12月に6年間の交際を実らせて結婚。今年の5月18日には、錦織が自身の公式アプリで「新しい命を授かりました。また一つ、成長した姿をお見せできるように頑張ります」と発表し、出産予定は年内とされていた。
思えば錦織夫妻は、結婚まで簡単な道のりではなかった。あるスポーツ紙記者は「錦織選手の父親が長い間交際を反対していたのです。モデルにアスリートの妻が務まるわけがないと思っていたそうです。それでも、観月さんは、芸能活動は極力セーブして、ずっと錦織選手に付き添って世界ツアーを回っていました。そんな献身的なサポートに、次第に錦織パパも認めていったというわけです」と話す。
ただ、結婚後の錦織の成績は、私生活の充実ぶりとは対照的に、下降線をたどっている。昨年夏には、新型コロナウイルスにも感染して、2014年には準優勝した相性の良い「全米オープン」を欠場。9月に1年ぶりにツアー復帰を果たすも、再び肩を故障した。今季も、東京五輪こそは3大会連続のベスト8入りを果たしたが、腰痛などもあり、全盛期には程遠い成績で、12月6日現在の最新ATP男子シングルス世界ランキングは47位止まりである。
しかし、新たに守るべきものができただけに、来季に向けてモチベーションは上がっている。12月4日のテニスイベント「UNIQLO LifeWear Day 2021 テニスとサステナビリティ with 錦織圭」では「まだまだ成長していくのを感じています。もうすぐ32才になりそうですが、まだまだできると思っているので、強化を続けてやっていくことが、自分のすべきことかなと思います」と意気込み、再び世界に挑む覚悟を感じさせた。
グランドスラムに手をかけかけた準優勝から早7年。夢はまだ成し遂げていない。内助の功を得て、テニスプレイヤーとしても、必ずもう一旗揚げてくれることだろう。