『第63回輝く!日本レコード大賞』(TBS系、12月30日放送)で、「最優秀新人賞」の候補となる新人賞を受賞したグローバルボーイズグループ・INI。11月に発売されたデビューシングル『A』がオリコンデイリーチャートで初登場1位を獲得するなど、大きな注目を集める彼らだが、その背景にあるのが近年盛り上がりを見せる“韓国発オーディション番組”の存在だ。
INIは今年4月からGYAO!で配信スタートした公開オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』を通じて結成。同番組は韓国で社会現象を巻き起こしているオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版で、計101人の練習生の中から視聴者による投票で11人のデビューメンバーを決定するという、視聴者参加型のサバイバルオーディション番組となっている。
11月3日にシングル『A』でデビューを果たすと、初週売り上げが歴代5位となる50万枚以上を記録。とりわけ若い世代から人気を集め、女子中高生向けのマーケティング支援などを手がけるAMFが11月末に発表した「JC・JK流行語大賞2021」では“ヒト部門”の第1位を獲得した。
同じく「JC・JK流行語大賞2021」の“モノ部門”では、韓国発のガールズグループオーディション番組『Girls Planet 999』が第1位にランクイン。同番組からは9人組グローバルガールズグループ・Kep1erが生まれ、2022年1月3日にデビューを控えている。グループの魅力もさることながら、オーディション番組そのものの盛り上がりが窺える結果だと言えるだろう。
INIの人気を後押ししているオーディション番組の流行について、エンタメ事情に詳しいライターのふくだりょうこ氏は「完成に近づいていく姿を見ることで、推しに対する愛着も強くなる」と分析する。