嵐が活動を休止してからまもなく1年が経とうとしている。メンバーたちの立場や仕事にはどんな変化があったのか。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、それぞれの活動を振り返る。
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活動を休止してもなおメンバーの影響力は絶大で後輩たちの大きな目標
2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)の主演に嵐の松本潤クン(38才)が決定してからというもの、準備に大忙しでほかのお仕事がなかなかできないのでは……と思っていた私。その読みは見事にハズれ、いま、メンバーの中で、もっとも精力的に動いているのは松本クンと言えるのではないでしょうか。
12月30日に行われる“ジャニフェス”こと『Johnny’s Festival〜Thank you 2021 Hello 2022〜』の総合演出は松本クン。同日は主演映画『99.9 -刑事専門弁護士- THE MOVIE』の全国公開日なので、舞台挨拶にも登壇されるでしょうし、2022年1月期のドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)も情報解禁となったばかりです。
“ジャニフェス”に話を戻すと、これまで嵐のコンサートでも演出を手掛けてきた松本ク ンが、今度はKinKi Kidsから、なにわ男子まで、計13組ものアーティストを演出。「東京〜〜〜」という松本クンのあおりが心の中でリフレインしています。
発表に驚かされた『となりのチカラ』で妻役を演じるのは上戸彩サン(36才)。結婚されてから、“おかみさん感”満載で、“おふくろ感”さえ漂う上戸サンによると、「“見たことのない松本潤”を感じています」とのことです。
高校が一緒だったお2人の初共演での夫婦役は期待しかありません。上戸サンに松本クンがストレートなアドバイスもするという現場には、いい空気が流れていることでしょう。
空気といえば、後輩たちを前に、愛情あふれる言動を連発していたのは、11月14日オンエアの『ニノさん』(日本テレビ系)での二宮和也クン(38才)でした。Sexy Zoneの菊池風磨クン(26才)とのやりとりはすでに出来上がっているし、ゲストの関ジャニ∞の大倉忠義クン(36才)や、「私物捜査官」のゲストだったKis-My-Ft2の北山宏光クン(36才)への何気ない一言には愛しか感じられませんでした。
バラエティー専門放送作家の私が昔から惚れ込んでいるのが二宮クンの“間”と“緩急”と“引き芸”だということは何度も書かせていただいています。昨今、ジャニーズの中で、もっともバラエティーをがんばっていると言っても過言ではない風磨クンがあんなにも持ち味を発揮できるのも、二宮クンが作り出す空気ならでは。
「キスマイ北山!」と真顔で言い当てる二宮クンの“メリハリ”にも感服いたしました。
そんな二宮クンを愛してやまない後輩といえば、なにわ男子の西畑大吾クン(24才)。デビュー前日から、あらゆる音楽番組に出ずっぱりで、KinKi Kidsや関ジャニ∞ら、関西ジャニーズの大先輩との共演も多いなか、必ず「二宮和也クン」の名前を挙げるのが西畑クンです。2人が共演した映画『ラストレシピ 〜麒麟の舌の記憶〜』(2017年公開)はもちろん拝見していますが、過酷な撮影を二宮クン指導のもと乗り切り、その後、『日清オイリオ』のCMでも共演を続ける西畑クン。お2人の“現れ”がどこか似ていると思うのは私だけでしょうか。
グループとしての活動を休止してもなお、嵐メンバーの影響力は絶大であり、後輩たちの大きな目標であることは間違いないようです。