「皆さん、今年の年越しはどこで過ごす予定ですか?」「私たちと一緒に新年迎えない?」──“あざとポーズ”でこう呼びかけるのは、テレビ朝日の弘中綾香アナ(30)とフリーアナウンサーの田中みな実(35)。
年の瀬が迫り、各局が年越し番組を発表するなか、テレ朝は意外な勝負に出た。11月27日放送の『あざとくて何が悪いの?』で、大晦日に同番組が年越し特番として放送されることが2人の口から明かされた。
『あざとくて』はMCを務めるお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太(44)、弘中アナ、田中とゲストが“あざとい”男女のエピソードを語り尽くすバラエティ。
「年越しは『日本一豪華な女子会』がテーマでゲストには豪華なタレントが用意されていると聞いています」(テレ朝関係者)
弘中アナは2021年のオリコン「好きな女性アナウンサーランキング」で3連覇を達成、田中は公開中の映画『ずっと独身でいるつもり?』で初主演を務めるなど今や売れっ子女優。
しかし、『あざとくて』の年越し番組決定にはネット上で、〈数字取る気ないんだろうね〉、〈これを大晦日に、年越しに放送するのは……〉といった冷ややかな意見も散見された。
「いくらMCが話題の2人とはいえ、視聴率は毎回3%前後。年越し特番に持ってくるには視聴者層が狭い気がします」(スポーツ紙記者)
芸能ジャーナリストの三杉武氏はテレ朝の狙いについてこう語る。
「例年大晦日の深夜は、NHKの『紅白歌合戦』が終わると各局の年越し特番に視聴者がバラける。さらに今年は日本テレビの人気番組『笑ってはいけない』の放送がなくなったので、若者の視聴者を一気に取り込むべくテレ朝は『あざとくて』をぶつけたのでしょう。それに、テレ朝は年始番組に毎年恒例の人気特番『芸能人格付けチェック!』や『相棒スペシャル』が控えており、もし大晦日がコケても挽回できると踏んでいるフシはある」
戦略もあざとい。
※週刊ポスト2021年12月24日号