メジャーリーグのアメリカンリーグMVPを皮切りに、シルバースラッガー賞、エンゼルス最優秀選手賞、コミッショナー特別表彰に流行語大賞。さらに国民栄誉賞を打診(本人が辞退)──あまりに表彰されすぎて、2021年に何冠を達成したのか判然としない大谷翔平(27才)。
10月下旬に帰国後、都内の高級マンションに拠点を置き、ほど近いトレーニングジムへと通うばかりでひっそりとした時間を過ごしている。大偉業をやってのけた国民的ヒーローにしては、あまりに静かなシーズンオフだ。
「各テレビ局は、とにかく“大谷インタビュー”を奪取せよと手練手管でアプローチしているようですが、まったく手ごたえがないそうです。ある局は出演料として数百万円を提示したが断られたといいます。また別の局は仲のいい同世代の現役選手経由で、交渉しているそうです」(テレビ局関係者)
特にハードルが高いのが、「バラエティー番組」への出演だという。
「“野球にかかわること”以外に時間を使う気がまったくないんでしょうね。大谷選手へのオファーは、アメリカの所属球団を通すことになっているそうです。球団広報と通訳のかたがとりまとめて最終的には本人がジャッジするらしいのですが、スポーツ番組ならまだしも、バラエティーは門前払いに近い。最近でも、バラエティーに出演したアスリートがケガをしましたが、そういったことへの懸念もあるようです」(スポーツ紙記者)
親交のある日本ハムの新庄剛志監督(49才)から、11月末に開催されたファンフェスティバルへの出演を直々にオファーされたが、多忙を理由に断ったこともあった。
「シーズン中はプレーに集中し、シーズンオフは年末年始の特番を中心にバラエティーに出演して世間に顔を売る。日本のプロ野球選手は毎年そんなふうに過ごしていますが、競争が激しく“結果がすべて”のメジャーの第一線で戦う大谷選手は別。この年末年始にバラエティーで拝むのは難しそうです」(前出・スポーツ紙記者)
そんな大谷は、変わらずトレーニングに励んでいる。毎朝、トレーニングウエアを着て、通訳兼マネジャーが運転する車の助手席に乗り込み練習場へ。岩手県に住む母親が東京の自宅まで来て、食事を作ることもあるという。
「2021年シーズン、ホームラン王をあと一歩のところで逃した。二刀流でホームラン46本というのは前代未聞の数字ですが、本人は心底悔しがっています。次のシーズンに懸ける思いは強い。年末年始もトレーニングは欠かさないはずですから、年越しも普段着のジャージーで、“身内”と共に過ごすのでしょうね」(別のスポーツ紙記者)
どこまでいっても偉大な野球少年なのだ。
※女性セブン2022年1月6・13日号