2021年も残りわずかとなったタイミングで、衝撃的なニュースが飛び込んできた。歌手で女優の神田沙也加さん(享年35)が18日、滞在先の北海道のホテルの高層階から転落。死亡が確認された。訃報を受けて20日午前11時半頃、父の神田正輝が北海道へ到着した。沙也加さんと悲しみの対面をするとみられている。
18日、沙也加さんは、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』に出演が予定されていたものの、会場に現れなかったため、関係者がホテルを訪ねたところ、転落しているのが見つかった。
沙也加さんは、俳優の神田正輝と歌手の松田聖子という芸能史上に残るビッグカップルを両親に持ち、2001年にデビュー。デビューしてからは、「芸能活動休止」(2005年)、「SAYAKAから神田沙也加に改名」(2006年)など、葛藤の時期もあったようだが、2014年の大ヒット映画『アナと雪の女王』で日本語吹き替え版のアナ役を演じて絶賛されると、近年はミュージカルを中心に幅広く活躍していた。
娘を失った聖子は「未だこの現実を受け止めることが出来ない状態」だというが、聖子ファンにも衝撃は広がっている。ベテラン芸能記者はいう。
「聖子はディナーショーで、ことあるごとに娘を紹介してきたこともあり、聖子ファンは沙也加のことをまるで自分の娘のように応援してきました。聖子ファンの多くは聖子とともに年齢を重ねてきた世代。若者の間では、沙也加の母親が松田聖子だということに驚く人もいるようですが、聖子世代にとって沙也加は永遠に“聖子の娘”で、成長を温かい目で見守ってきたのです。『アナ雪』がヒットした年、沙也加が『NHK紅白歌合戦』に出場し、劇中曲を堂々と歌う様子を見た聖子が号泣する姿は、ファンのみならず日本中の涙を誘いました。今回の悲劇に多くの聖子ファンがショックを受けています」