「私、オタクの人が好きなんです。何かに詳しいとか興味があること自体、とても素敵なことだと思います」──そう語るのは、来年1月7日よりスタートする連続ドラマ『鉄オタ道子、2万キロ』(テレビ東京ほか、毎週金曜深夜0時52分~1時23分)で、約2年ぶりに単独主演を務める女優・玉城ティナ(24)。同ドラマで歴10年の鉄道オタクを演じる彼女にインタビューした。
『鉄オタ道子、2万キロ』は、生粋の鉄道オタクであることを隠しながら有名家具メーカーで企画営業として働く主人公・大兼久道子が、全国各地のローカル駅へと赴く物語。様々な人々と出会うひとり旅を通じて、道子が“本当の自分”を探す様子を描いたオムニバス形式のドラマだ。
「私自身はあまり長く続いている趣味がなくて、何かにハマっても別のものに興味が移ってしまうことが多い。なのでオタクの人には自分にないものを感じていて、憧れてしまうんですね。一つのことをずっと好きでいることはすごいことで、特に鉄道だと子供の頃から趣味にしている人も多いので、そういう意味でも尊敬しています」
そんな玉城だが、鉄道オタクである道子というキャラクターには共感も覚えているようだ。役作りについてこのように語る。
「主人公の道子は28歳で、私の実年齢よりは少し上なんですけど、キャラクターとして自分から遠い存在だなと思ったことはありませんでした。たとえば、家具販売のお仕事をしつつ、自分の趣味もしっかりと持つ、という仕事との向き合い方は、私と近いところがあります。
道子は休日にローカル駅を訪ねて地元の人と触れ合うんですが、そこでのコミュニケーションの取り方も、なんとなく自分と近いところがあるなと感じました。なので『役を作るぞ!』と気負って撮影に臨んだというよりも、『自分が道子だったらどういう風にリアクションするかな』と自然体で演じることができましたね」