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2022年箱根駅伝注目ポイント 30代で出場の理由、ナイキの牙城は崩れるか

2022年箱根駅伝をもっと面白く観戦できるポイント(時事通信フォト)

2022年箱根駅伝をもっと面白く観戦できるポイント(時事通信フォト)

 有力校たちの熾烈な優勝争いや将来も期待される有力選手の活躍に注目が集まる箱根駅伝。しかし、「年齢制限はあるのか」「どんなシューズを履いているのか」などと、ちょっと見方を変えると、もっと面白く観戦できるようになるだろう。

 箱根初出場の駿河台大に異色のランナーがいる。31歳の大学4年生、今井隆生だ。日体大卒業後は体育教師をしていたが、昨年2年間の休職を願い出て、駿河台大の3年に編入。10月の予選会に自らも走り、見事出場権を手にした。かつて年齢制限があった箱根だが、現在は出場に年齢制限はない。ちなみに過去を紐解けば1939年に33歳で走った選手もいるそうで、今回今井が走っても最年長記録にはならない。

 近年はナイキが開発した厚底シューズが、世界のマラソンと駅伝を席巻してきた。前回2021年の箱根では出場選手210人中201人(着用率は95.7%)がナイキの厚底シューズを履いていたというデータまで出たほど。

 かつて陸上シューズといえばアシックスという時代があったが、同大会でアシックスを履いていた選手は1人もいなかったとされている。だが、アシックスも黙ってはいない。今年3月に新型の厚底シューズを発表すると、全日本では複数名の選手がそれを履いて出場していた。さて、今回の箱根ではどうか。選手の足下に注目してみるのも面白いかもしれない。

取材・文/栗原正夫

※週刊ポスト2022年1月1・7日号

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