スポーツ

箱根駅伝レース展望 往路で東京国際を追うのは駒沢か青学か早稲田か

2022年箱根駅伝の見どころは?(時事通信フォト)

2022年箱根駅伝の見どころは?(時事通信フォト)

 毎年、激戦が繰り広げられさまざまなドラマも起こる箱根駅伝に、2022年も有力校や有力選手が集う。そんなランナーたちの熱き戦いを、スポーツライターの栗原正夫氏に予想してもらった。

 * * *
「戦国駅伝」と呼ばれて久しい。今季の出雲では初出場の東京国際大がいきなり頂点に立ったように、とくに往路に関してはどこが勝ってもおかしくない混戦が予想される。

 序盤の見どころは、最長区間のひとつである「花の2区」。東京国際大のヴィンセントや創価大のムルワをはじめ、史上最多6名の外国人留学生の登場も予想され、彼らに駒沢大の絶対エース田澤廉(3年)ら日本人選手がどこまで迫れるかは注目だ。

 順当なら2区のヴィンセントから3区の丹所健(3年)へと襷をつなぐ東京国際大が序盤にリードを奪っているだろう。それを駒沢大、青山学院大と共に追うのはどこか。

 早稲田大は全日本で1区を走った伊藤大志(1年)に続き、中谷雄飛、太田直希(共に4年)、井川龍人(3年)の1万m27分台トリオをつぎ込んでくるようなら勢いがつきそうだ。

 差がつきやすいのが5区の山登りだ。前回はノーマークだった創価大が4区でトップに立ち、5区で独走し、往路優勝を遂げた。各校とも主力を往路に集中するだけに、流れを掴めばどこが飛び出すかはわからない。これまでも往路で強さを発揮してきた東洋大は松山和希(2年)、大型ルーキーの石田洸介に加え、過去2年、5区で好走してきた宮下隼人(4年)が使えればトップに立つ可能性も十分あるはずだ。

 復路は、選手層の厚さがものを言う。顔ぶれでは2015年の初優勝から4連覇、計5度の優勝を誇り2年ぶりの王座奪回に燃える青山学院大に分がありそうだ。とはいえ、選手の持ちタイム通りにレースが進まないのが駅伝の面白さでもある。1区間でも二桁順位の区間が出れば大きく順位を落としかねないし、上位戦線に残るためには極力ミスを減らすことが必要になってくる。

 前回は20年ぶりに10区での逆転劇が見られたが、今回もそんなドラマの再現があるかもしれない。

※週刊ポスト2022年1月1・7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

田中圭と15歳年下の永野芽郁が“手つなぎ&お泊まり”報道がSNSで大きな話題に
《不倫報道・2人の距離感》永野芽郁、田中圭は「寝癖がヒドい」…語っていた意味深長な“毎朝のやりとり” 初共演時の親密さに再び注目集まる
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン