「腹八分目に医者いらず」「1日1個のりんごは医者を遠ざける」「トマトが赤くなると医者が青くなる」──いにしえから伝わることわざが指し示すように「食と健康」は人類にとって大きなテーマ。『女性セブン』がこれまで行ってきた「食品ランキングシリーズ」の“最終結論”を提示する。
《米カリフォルニア大学の研究によって、ぶどうに腸内細菌の多様性を高めコレステロール値を下げる働きがあることが明らかに》《イギリスのイーストアングリア大学が、果物に含まれるビタミンCと筋肉の相関関係を解明する大規模実験を実施》──食べ物の力を借りて体内の環境を良好な状態に導こうとする研究が世界中で進んでいる。
食と体の相関関係は健康の専門家である医師たちも注目している。秋葉原駅クリニックの総合内科専門医・佐々木欧さんは何を食べるかによって体の状態は大きく変わると指摘する。
「私たちは食べ物からエネルギー源を確保するとともに、それを原料として全身の細胞の新陳代謝を行っています。腸のように代謝が盛んな場所では数日で、血液や骨といった緩やかな場所でも4〜5か月で細胞が入れ替わる。どんなものを食べてきたかによって体の働きは大きく変化するのです」
では、何を食べるべきなのか──『女性セブン』は健康な体を作る「最強食品」を知るために、数多の食と健康の専門家に取材を重ね、その結果をランキング形式で発表してきた。2019年3月に「自然治癒力を上げる最強食品」を掲載して以降、「血管力」「疲労回復力」「更年期障害に打ち克つ」「肌力」「免疫力」など、そのテーマは多岐にわたり、ランクインする食品もまた、さまざまだった。
では、これらの効能を網羅した「ベストオブベスト」の最強食品は何なのか。今回は、シリーズ過去19回で専門家たちが投じてきたポイントを再集計し、「総合ランキング」を作成。これらの食品を上手に使って細胞レベルで元気な体を作ってほしい。
【今回、コメントを寄せた「食と健康の専門家」一覧:家光素行さん(立命館大学スポーツ健康科学部教授)、磯村優貴恵さん(管理栄養士)、一石英一郎さん(医師/「日本人の遺伝子」著者)、小倉朋子さん(トータルフードプロデューサー)、片村優美さん(管理栄養士)、金子あきこさん(管理栄養士)、金丸絵里加さん(管理栄養士)、菊池真由子さん(管理栄養士)、工藤孝文さん(工藤内科院長)、黒田愛美さん(医師/アスリート)、小島祥子さん(栄養士)、近藤千種さん(内科医)、佐々木欧さん(医師/秋葉原駅クリニック)、佐藤桂子さん(肥満外来医)、清水加奈子さん(管理栄養士)、柴亜伊子さん(美容皮膚科医)、田井祐爾さん(医師)、伊達友美さん(管理栄養士/ダイエットカウンセラー)、田中優子さん(田中病院院長)、谷本哲也さん(内科医)、刀根由香さん(管理栄養士/中医薬膳師)、中沢るみさん(管理栄養士)、真野わかさん(養腸家)、浜中聡子さん(医師)、浜本千恵さん(管理栄養士)、平柳要さん(医学博士)、福田千晶さん(医学博士)、藤岡智子さん(栄養士/フードライター)、星子尚美さん(医師/星子クリニック院長)、堀知佐子さん(管理栄養士)、牧田善二さん(医師/AGE牧田クリニック院長)、望月理恵子さん(管理栄養士/健康検定協会)、矢澤一良さん(早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所)、渡辺信幸さん(医師/こくらクリニック院長)】