テレビから映画、そしてネット配信の世界まで、2022年の芸能界は期待の女優が目白押しだという。天下を取るのは一体誰か。アイドル評論家の中森明夫氏、俳優の永島敏行氏、コラムニストの吉田潮氏が、“推し”を挙げた。【前後編の前編】
中森:なんといっても昨年はNHKの朝ドラ『おかえりモネ』の清原果耶(19)が最高でした。ただただ可愛くて、久しぶりに朝ドラにハマりました。若手女優のなかでは、彼女が22年もぶっちぎっていくんじゃないかと予想しています。
吉田:あの子は可愛い。演技うんぬん以前に、パッと見た瞬間に目を奪われるような華がある。
永島:自分も役者をやっていて思うのが、人を感動させる、見る者を魅了する力って、演技の上手い下手はもちろんですが、突き詰めたらその人から発せられるエネルギーなんです。彼女は生命力というか、明るいエネルギーを持っていますよね。
中森:永島さんは若い頃、映画『サード』で森下愛子(63)、『遠雷』では石田えり(61)と共演してらっしゃいますが、最近共演した女優のなかで一番印象に残っているのは誰ですか?
永島:ぱっと思いつくのは小松菜奈さん(25)ですね。2020年に映画『糸』で共演したんですが、すごい生命力というか、人を惹きつける力を感じました。あの存在感は圧倒的でした。
吉田:その『糸』で共演した菅田将暉(28)と昨年11月に結婚しましたね。
永島:それ、よく分かるんです。正直、共演している間は疑似恋愛に陥るというか、本当に好きになってしまう。彼女にはそういう力があるんです。
吉田:2人の場合は、撮影が終わり、現実に戻った後もその熱が冷めなかったわけですね(笑)。プライベートで大きな変化があって、2022年は女優としてもさらなる躍進が期待できそう。
中森:ファンとしては、ガッキー(新垣結衣・33)と星野源(40)とか、戸田恵梨香(33)と松坂桃李(33)とか、ドラマの延長でくっつくのはやめてもらいたい(苦笑)。
永島:ハハハ……(笑)。
中森:年末にNHKのスペシャルドラマ『風の向こうヘ駆け抜けろ』に主演した元欅坂46メンバーの平手友梨奈(20)も、今年は最前線で活躍すると思います。女性騎手役で、体を張っていました。実際の厩舎や競馬場を舞台に、武豊さんが登場するなど、NHKでなければありえないような作り方。こだわりの強い平手は時間と金をかけるスタイルの作品なら絶対に輝く。