脊柱管狭窄症の3タイプ
脊柱管狭窄症には主に以下の3タイプがある。
【神経根型】
枝分かれしていく神経の根元が圧迫されている状態。右か左のどちらかにしびれや強い痛みが現われる。比較的治療しやすく、外科手術を行なわない保存療法で改善する可能性あり。
【馬尾型】
馬尾と呼ばれる神経の束ごと圧迫されている。症状はしびれやマヒなど左右両側に出るのが特徴。神経が膀胱や直腸とリンクしているため、進行すると排尿や排便に障害が出る。
【混合型】
神経根型と馬尾型を合併した型で、抱える症状も両方に当てはまる。馬尾型と並び保存治療では治りにくく、症状が進めば手術で神経の圧迫を取り除くのがさらに難しくなる。
初期症状のサイン
初期症状のサインとしては、「スリッパが脱げやすくなった」「会陰部に違和感」「足裏がジンジンしている」「尻がしびれている頻繁につまずく」「腰が痛い」が挙げられる。
脊柱管狭窄症の予兆は、痛み以外にいくつも存在する。どれも些細なサインで、「加齢によるものか」と見過ごす人も。だが、積もり積もれば脊柱管狭窄症を発症し、いつしか動く気力が削がれてしまう。自分に当てはまるサインがないか、ここであらためてチェックしてみよう。
取材・文/山本真紀
※週刊ポスト2022年1月14・21日号